本書は、日本で最初にTEACCHプログラムを紹介した『講座 自閉症療育プログラム』をもとに大幅に加筆・修正したものです。TEACCHとは、自閉症の子どもの療育や成人の生活・就労支援に大きな効果を上げているプログラムです。
この新版では、高機能自閉症・アスペルガー症候群とTEACCH、就労、職場での支援など最新のテーマを加えるとともに、日本国内での実践事例を紹介しています。これからTEACCHを学ぶ方、またもっと深くTEACCHを理解したい方のための入門書です。
佐々木正美[著]
定価2,310円(税込)/A5判・208頁/ISBN978-4-05-403153-1
目次………
カラー口絵
学校での構造化/家庭での構造化/職場での構造化/いろいろなスケジュール/Aさん用の構造化/コミュニケーションツール
前書き ―初版以降の展開
TEACCH原理の再確認/高機能の人への取り組み/Creative Living /TEACCHのスペクトル的発展/医療の現場に/イギリスのインクルージョン教育へ/自閉症カンファレンスNIPPON/TEACCHプログラム研究会の発展/発達障害者支援センターでの応用実践
第1章 TEACCHの基本理念と哲学
全米へ、世界的プログラムに/プログラムの原理/哲学/両親との協力/ジェネラリスト・モデル/包括的に人生全般に支援/個別化の視点/訓練への参加/学校教育/居住プログラム/職業プログラム/社会的余暇プログラム
第2章 コミュニケーションへの指導と援助
前頭前野/実行機能/扁桃体・辺縁系/ミラーニューロン(MNS)/意味あるコミュニケーションと共生/左大脳半球機能への障害/右大脳半球機能の優位性/表象・認知と社会性の障害/コミュニケーション障害とフラストレーション/認知・情緒・社会性の障害/コミュニケーションの機能/文脈とセマンティック・カテゴリー/コミュニケーション・システム/コミュニケーションの評価─表出/コミュニケーションの評価─理解/コミュニケーションの指導にさきがけて/コミュニケーションの指導の方法/自発的なコミュニケションの指導/コミュニケーション・システムの指導例
第3章 学習指導の方法・構造化のアイディア
治療教育の視点/構造化のアイディア/物理的構造化/教師の机と生徒の机/プレイ・エリア/スケジュール/トランジッション・エリア/構造化のまとめ/
コミュニケーション・サンプル/ワーク・システム/タスク・オーガナイゼーション
第4章 就労と職場での支援
卒業後の居住と就労に向けた支援/職場開拓(ジョブハンティング)/パートナーからジョブコーチへ/高機能自閉症・アスペルガー症候群の人/自閉症に対する周囲の理解/職場での理解を求めて
第5章 余暇活動・社会活動の指導と援助
余暇活動の意義/何を教えるか/どのように教えるか/教え方の例/二つの場で指導を考える/家庭内の余暇活動/社会資源の活用/人間関係と社会性/生活舞台を広げる/習熟した活動から社会活動へ/社会的につながる余暇活動/機能や発達のレベルに合わせて/自主的な活動への支援
第6章 高機能自閉症・アスペルガー症候群とTEACCH
高機能の人にも同様の特性/視覚的な世界/興味、関心、認識の焦点が狭い/スケジュールの意義/同時総合機能の問題/応用力や想像性の問題/社会性の問題/理解者を求めて/二次障害としての情緒障害/神経過敏などの問題/早期からの理解、そして
第7章 不適応行動への対応
固執行動/再び構造化を/結果でなく原因を/事例「落ち着いて食事ができない」/自閉症の人の世界に近づく
■ノースカロライナ大学TEACCH部ディレクター
メジボフ博士からのメッセージ