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<講師が教えるキッズマナー>通知表を見た時の、適切な声のかけ方は?

<講師が教えるキッズマナー>通知表を見た時の、適切な声のかけ方は?

いよいよ「通知表」を渡される日が近づいてきました。評価が高いところについては親子で喜び合うことができますが、逆に評価が思っていたよりも低い場合は、親としてもどう声をかけていいのか迷いますよね。

今回は、お子さんと通知表を見る際の、親の声かけについてお伝えします。

通知表のとらえ方

親でも、通知表を渡される際はドキドキするものです。いざ確認すると「あれ?うちの子、こんなにできないの?」と、親の感覚と実際の成績とのギャップに驚くことがあるかもしれません。驚いた勢いのままに、成績が振るわなかったお子さんを思わず責めてしまうことも……。しかし、こういう時こそ親御さんは冷静になることが重要です。通知表に過度に驚いたり、お子様を責めたりするのは控えましょう。

お子さんにとっての小学校生活、特に1年生にとっては慣れない集団での日々は大変だったはずです。学習だけでなく、給食や係活動など、初めて知り、学び、身につけていくこともたくさんあったことでしょう。そのため、1学期の評価は「あくまでもその時点の、学校生活での現状」を伝えるものと捉える方がいいでしょう。

また、静かな家なら集中して勉強できる子どもも、大勢の人子どもがいる学校の環境では集中が続きにくいということもありえます。大切なのは、これから成長していくお子さんの可能性を信じてあげること。驚いたり責めたりするのではなく、通知表を確認したらぜひやっていただきたいことがあります。

通知表はこう活用しよう!子どもへの今後の課題の伝え方

まずは良い評価をもらった教科を褒め、課題が指摘された教科については、今後具体的にどうすればいいかを伝えるようにしましょう。では、実際どのように伝えればよいか、例文で説明します。

一般的な褒め方

(例)

国語に全部「できる」が付いていてすごいね。算数は「もうすこし」が2つ付いちゃったから、次回はもっとがんばってね。

この伝え方は通知表の結果に反応しただけで、お子さんにとっては物足りなく、課題もうまく伝わっていません。お子さんががんばったポイントをもっと具体的に褒めましょう。

具体的な要素を入れた褒め方

(例)

国語に「できる」が付いてすごいね。宿題で字をていねいに書いたり、辞書で言葉調べをしたりしたおかげだね。先生が赤で直してくれた字を、きちんと書き直した点も評価されたんだよ。このがんばりを続けていこうね。

さらに、次のような「課題をどのように改善すればいいかも含めた褒め方」をすると、より伝わりやすくなります。

課題をどのようにすればいいかを含めた褒め方

(例)

算数の「主体的に学習に取り組む態度」の評価に「できる」が付いているね。これは授業を積極的に受けていることを、先生がちゃんと見てくれているからだよ。あとは、計算で時々まちがうところに気をつけて、直せるようになれば、「もうすこし」のところも「できる」になっていくからね。いっしょに復習をしてみようか?

このように、通知表の結果で芳しくなかった項目や教科の改善ポイントを、具体的に伝えてあげることで、お子さんも今後の課題として認識でき、改善に向けて取り組みやすくなるでしょう。

通知表の評価は、「褒める点はしっかりと褒めること」「今後の課題はお子さんにわかりやすく噛み砕いて伝えること」で、次の学期へ前向きにつなげられる材料として活用しましょう。その上で、学校の評価がすべてではないことをお子さんに伝えることも忘れないでください。お子さんには勉強以外の才能もたくさんあるはずです。主要科目にばかりとらわれるのではなく、スポーツや音楽、絵画など、子どもの好きなことや得意なことに目を向けて、個性も大切に育んでいきたいものです。

監修者:大塚けいこ

キッズマナー講師
東京都内の学校で生徒にビジネスマナーを教えたのち、キッズマナー教室「アフェクションキッズマナー」を主宰。未就学児から小学生向けにプログラムを開発、現在は子役モデルから小学校受験、中学校受験、就学前のマナー習得まで幅広く対応。 監修書籍「自分をみがこう! 一生役立つルールとマナー」ナツメ社

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