Now Loading...

えほんとてあそび

【あした、親子で読みたい本】あたたかい気持ちになる 「贈り物」の絵本 3選

【あした、親子で読みたい本】あたたかい気持ちになる 「贈り物」の絵本 3選

 子どもの時に読んで感動した本は、大人になってもずっと心に残るもの。子どもたちが、自分だけの宝物になるような一冊に出合えるように、おすすめの絵本や読み物を元書店員でありJPIC読書アドバイザーの市川久美子さんにご紹介いただきます。


母の日、父の日と続きますが、子どもたちのプレゼントに涙が出そうになっている人もいるかもしれません。他にもお祝いごとでプレゼントを贈る機会もあるでしょう。プレゼントをあげる人ももらう人も、どちらも幸せになるものはどんな贈り物なのでしょう。
今回はちょっと素敵な「贈り物」に関する絵本を紹介します。

『どうぞのいす』(ひさかたチャイルド)

うさぎさんが作ったイスの横に「どうぞのいす」という立札を作って置きました。すると、ろばさんがやってきて「なんて親切ないすだろう」と、拾ったどんぐりを入れたかごをいすに置いて木陰でおひるね。そこへ、くまさんがやってきていすの上の栗を食べて、その代わり持っていたはちみつを置いていきました。今度は、きつねさんがやってきてはちみつをごちそうになり代わりにパンを置きました。次にやってきた動物は何を置いていったでしょう。
最初にどんぐりを置いて寝ていたろばさんが、目を覚まして言った一言が面白いです。ほのぼのとしたプレゼント交換です。
作:香山美子
絵:柿本耕造
出版社:ひさかたチャイルド
定価:1,100円(税込)
商品詳細:『どうぞのいす』(ひさかたチャイルド商品ページ)

『きょうはなんのひ?』(福音館書店)

「きょうはなんのひだか、しってるの?」と、まみこはお母さんに問題を出して学校へ行きました。お母さんはまみこが言った階段の3段目を見て、手紙を見つけます。そこから次々と、まみこからの問題が続きます。お父さんまで巻き込んで、お母さんが最終的に見つけたのは素敵な贈り物でした。そして、最後にまみこはお父さんから贈り物をもらいます。
まみこが贈ったものは、いったい何の日の贈り物だったのでしょう。読んでいるとゲームのようで、楽しく夢中になります。素敵な素敵な贈り物。家族の温かさが伝わってくるようです。

 

作:瀬田貞二
絵:林明子
出版社:福音館書店
定価:1,320円(税込)
商品詳細:『きょうはなんのひ?』(福音館書店商品ページ)

『くまのアーネストおじさん ふたりでしゃしんを』(BL出版)

セレスティーヌはくまのアーネストおじさんと暮らしています。ある日、セレスティーヌはアーネストがかぎをかけている引き出しが気になりだします。かぎのありかはわかっていたので開けてみると、写真がありました。アーネストの子どもの頃の写真と、アーネストがセレスティーヌの知らない子どもたちと写っている写真でした。「誰かしら、アーネストはどうして話してくれなかったのかしら」と、セレスティーヌは気になりだします。そして、セレスティーヌはアーネストと自分との写真がないことにすねてしまいます。それを知ったアーネストはどうしたのでしょう。そこには素敵な贈り物ができます。

作:ガブリエル・バンサン
訳:もり ひさし
出版社:BL出版
定価:1,430円(税込)
商品詳細:BL出版商品ページ

市川 久美子(いちかわ くみこ)

監修者:市川 久美子(いちかわ くみこ)

元書店員。JPIC読書アドバイザー。1981年地域文庫の立ち上げに携わる。後に家庭文庫も開く。同じ小学校で15年以上読み聞かせ・語り・ブックトークを行い、作家さんなどの授業も15年企画。市立図書館・中学校図書館勤務の後、1999年より大型書店児童書担当として20年勤務。退職後は、児童書関連の執筆・講演を行う。著書に『ねんねのうた』(佼成出版)がある。

マナビスタについて

マナビスタは学研グループの家庭学習応援サイトです。