第11回「記念写真のコツ」

「歩く」という、自然に行ってきた健康的な行動は、「撮影」というプラスアルファを添えることによって、いっそう魅力的になります。
大自然に感嘆した時、歴史ある場面に遭遇したり、美しい花に囲まれた時などは、記念写真を撮りたくなるものです。六月に実施した「写真教室」では、人物の入った記念写真撮影でのちょっとしたコツをお教えいたしました。記念写真は、人物と情景のコラボレーションですが、カメラの角度や光などを意識するだけで、格段に良い写真になります。そんな「感動発見!」を、具体的な作例でご紹介しましょう。

①ピントが合わない

作例A%e4%bd%9c%e4%be%8ba カメラのオートフォーカス機能を使うと、背景にはピントが合っても、手前の人物にピントが合わないことがあります(作例A)。人物が中央にない場合、こういうことが起こりえます。最近ではカメラにも顔を検知する機能が標準搭載されるようになりましたので、設定をよくご確認ください。

②顔が暗くなってしまう

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作例C%e4%bd%9c%e4%be%8bc 太陽を背にしてカメラを構えると、対象人物に太陽光が当たって、顔を明るく撮ることができます。しかし、作例Bのように背景の絵柄を優先したい時、太陽光の位置を無視せざるをえなかったり、顔の明るくなる場所への移動が難しいことがあります。かといってプラス補正を使って顔を明るくすると、背景の絵柄まで明るくなってしまいます。こんなときは、カメラについているフラッシュを活用しましょう。強制発光という機能で、ほとんどのカメラでは、オートで使用することができます。

③横顔も魅力的

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人物写真は、顔を正面から撮ったものが多くなりがちですが、横顔も新鮮で魅力があります。その人の特徴を考え、背景を意識すると、本人も気が付かなかった魅力的なシーンを撮ることができます(作例D)。お洒落な装いの時はなおさらですし、後ろ姿も独特な魅力があります。

④いすに座った時の心構え

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作例FOLYMPUS DIGITAL CAMERA  会員さんにモデルになっていただきました。作例Eは、上半身と脚を一直線に、かつ脚を引き気味にして座ったときです。ありがちなポーズですね。対して作例Fは、脚をカメラの向きに対して直角にしつつ、わずかに斜めに倒してみたものです。撮られるときにこれを意識すると、脚が長く、美しく見えます。撮影時にこのコツを教えて差し上げると喜ばれます。

⑤集合写真

多くの人物の撮影で最も心掛けなければならないのは、横一線に並ばないこと。一人ひとりの顔がどうしても小さくなってしまいます。2、3列が最適なのですが、カメラが近づきすぎると、前列の人の顔が大きく、後列の人が小さくなってしまいます。このような場合は離れたところから撮影し、ズーム機能を生かせば、顔の大きさの差が減り、さらに端の人が太って写る危険も減ります。

写真の豆知識 写真を補正するには

撮影した画像はパソコンで補正することができます。パソコンに初めから入っているソフトに「フォトギャラリー」があります。そのソフトで画像を開くと、ワンクリックで自動修正をしてくれる、自分で明るさ・色味を変える、斜めを直してくれる、トリミング、リサイズなど多機能です。初心者向けにはお勧めのソフトですので、ぜひパソコンでご体験ください。
パソコンに慣れている方には、無料でダウンロードできるソフトもたくさんあります。多機能なものは、ニコンがWEBからダウンロードサービスをしている「ViewNX-i」です。JPEG画像なら、コンパクトデジタルカメラのデータでも補正できます。有料ソフトなら、より幅広い補正とクォリティ高く魅力的なものが揃えられています。

著者プロフィール
光川十洋(みつかわとうよう)
日本大学芸術学部写真学科を卒業し、学研で編集・創作分野を歴任。クラブツーリズムやカルチャーセンターなどで写真講座やバス撮影ツアーの講師を。本誌『アルク』表紙や『週刊女性』『獣医畜産新報(JVM)』など連載中