異彩放つ臨海副都心

 ウマ村事務局長と私、方向オンチの二人が行く無謀な下見ウオークの第二弾!今回は「臨海副都心フリーウォーク」だ。豊洲市場、お台場海浜公園、レインボーブリッジなどショートコース十㌔内にも見どころが多く、普通にデートコースとして使えそう。

 午後一時、豊洲駅を出発し、二十分ほどで市場に到着した。築地のいい意味でごちゃごちゃした感じとは対照的にスッキリしている。解放型から閉鎖型の施設に変わったから仕方がないのだろうが、正直、市場感は薄い。そもそも訪れた時間が問題なのだ。午後の市場に活気などあるわけがない。

 見学コースから場内を見下ろしても人っ子一人おらず、物販エリアの「魚がし横丁」はシャッター街と化していた。店じまいしようとしていた調理器具店のおばちゃん曰く、「市場を楽しみたいなら朝九時までには来なきゃダメ」だそうだ。

 市場を出てからは人通りのない広く真っすぐな道をひたすら進む。東京とは思えない人口密度の低さは臨海副都心ならではの感覚だ。オブジェ的な巨大な建物が多く、それらを眺めながら有明から台場までをつなぐ遊歩道を歩いていると、近未来を舞台にしたアニメの世界に迷い込んだ気分になってくる。

 お台場到着。実寸大のユニコーンガンダム像を大勢の外国人観光客がポカンとした顔で見上げている。全高約二十㍍の大きさで、今にも動きそうなリアリティーと精巧さ。日本人のオタク心は…素晴らしい(笑)

 さらに数百㍍歩けば自由の女神像が立っている。背後には銀色の鏡のようなおだやかな海。魚が跳ね、子どもや犬がビーチで戯れる。この街はすべてが作り物めいていて、面白い。

 最後はレインボーブリッジ遊歩道を歩いて芝浦に渡る。二つのルートがあり、北は東京湾越しの都心の風景を、南は臨海副都心を望む。最初は景色を楽しむ余裕もあったのだが、途中ではたと気がついた。めっちゃ高くない…?最高海抜六〇㍍、しかも地味に揺れる。風に吹かれ、一気に動悸が激しくなる。完全にビビりながら、どうにか1.7㌔を歩き抜いたが、まるでアトラクションじゃないか。つくづくエンターテインメントにあふれた街だった。

今回1万8453歩 距離約12km

(まいた・ようへい=芸能ライター)