中部遠征・飛騨高山編

 さて、一週空いたが中部遠征の旅はまだ続く。伊勢神宮をたち、私とウマ村さんが最後に向かったのは岐阜県高山市。目的は…日本酒の聖地、飛騨高山でうまい肉を食べてうまい酒を飲もう! もはやウオーキングなど二の次三の次である。

 とはいえ歩かなければ何も始まらない。観光案内所で手に入れた散策マップを見ると、観光客に人気の「古い町並」など見どころもたくさんあり、街をぐるっと回れば、六~七㌔の楽しいウオーキングになりそうだ。

 JR高山駅から東へ十分ほど歩くと、日本に唯一現存する代官所「高山陣屋」がある。要は江戸時代の役所。これがめっぽう面白かった。玄関を入ってすぐに郡代、手付の執務室(御役所)があり、その隣は地役人の事務所(御用場)、その二部屋の正面には御白洲があり、後ろには会議などで使われる大広間がある。いずれも時代劇によく登場する場所だが、実際に入ってみるとえらくコンパクトにまとまっている。

 広さは御用場が三十五畳、御役所は二十八畳。江戸時代の地方都市は人口もさほど多くなかっただろうし、このくらいの規模の屋敷であれば街の行政、財政、司法を十分まかなえたのだろう。現在の高山市役所のモダンで立派な庁舎と比べるとつつましいことこの上ない。建物は生活感にあふれ、まげを結った着物姿の役人たちが働く姿が目に浮かんでくる。

 陣屋から、宮川にかかる赤い「中橋」を渡ってすぐの場所には旧高山町役場が市政記念館として保存されている。こちらは明治中期から昭和後期までの役所だから、現在の市役所まで回れば、江戸から令和までの役所の変遷を体感できる。理由はわからないが高山市の役所へのこだわりが面白いし、歩いても楽しいルートである。

 市政記念館から宮川に沿って北へと向かう三筋の通りが、江戸末期から明治中期の建物が並ぶ「古い町並」である。黒の木造建築が通りの両側に並び、出格子の連なるその景観はザッツ・ジャポニスム! 伊勢神宮とはまるで違い、外国人観光客であふれているのも納得である。

 軒先に杉の葉を玉にした「酒ばやし」がつるされているのが造り酒屋だ。そこで「飛騨高山のん兵衛まつり」なるポスターを発見し、飲んべえウマ村のテンションが跳ね上がる(笑)

 さて、その顛末は…次週!

今回1万1217歩 距離約7km

(まいた・ようへい=芸能ライター)