レポート

《自然》8月25日・26日(日・月)上高地周辺散策

横浜市・時佳子(会員)

 

8月25日から二日間、上高地へ山歩きの例会に参加しました。私にとって三年ぶりの例会でした。病気で手術、治療、療養を経て、今回の参加は、ずっと憧れた上高地に自分の足を入れることが出来、景色を満喫しながら、皆さんと楽しく仲良く過ごしました。非常に嬉しく思います。この例会の企画者、三人のリーダーにお世話になり、深く感謝致します。

 

上高地は、穂高岳をはじめ、日本北アルプス連峰の山々に抱かれた広大な湿原と池と川で構成された標高1500メートルの山間景勝地です。

バスを降りて、一日目の行程を始めますと、すぐ大正池に出会いました。大正4年焼岳の噴火で誕生した、立ち枯れ木が点在する幻の池です。ほとりに座って見ると、清流が緩やかに流れ、遠くには雄大な山々が屏風のように聳えていて、近くには観光客で賑やかになっている著名な河童橋が見えます。青空の下、山々と池と橋との構図は素晴らしい。

河童橋を渡って、梓川左岸の自然研究路を歩きます。やがてウエストン碑を見かけました。イギリス人登山家で、明治21年に宣教師として日本に来た人。彼は穂高連峰とヨーロッパのアルプス山脈とよく似ていると言い出して、ついに、山々を踏破、著書して世界に紹介したそうです。丁寧に記念碑に頭を下げました。

この夜に泊まった上高地温泉ホテルは、120年の歴史を持つ老舗ホテルです。門外に梓川の清流がせせらぎ、落ち着いた建物です。ホテルのオーナーのご紹介で、前出のウエストン氏が先代オーナーと交誼があり、芥川龍之介や高村光太郎などの文人墨客も宿泊に来ていたと知りました。上高地に唯一温泉付きホテルであり、懐古的な宿です。

翌朝、ホテルを出て見ると、眩しい朝陽が青い山脈と清らかな川水を照らし、広大な美景が目の前に広がっている!この日は、梓川の右岸に沿って明神自然探勝道へ。景観を楽しみながら歩くと、連峰が近く見えます。案内によりこの山、あの山の名前を知り、感慨深い。先人たちが数多山々を踏破してそれぞれに名前を付けたでしょう。至難な偉業です!

山道を幾つ進むと、穂高神社奥宮と明神池に辿りました。奥宮は穂高見命(ほたかみのみこと)という日本アルプスと海陸交通を守護する神を祀っています。明神池は針葉樹林に囲まれた穂高神社の神域です。瓢箪のような形で、一の池、二の池があります。池水に梅藻という珍しい水草と岩魚、マガモが生息しています。あの日、太陽に照らされ、山々の姿が澄み切った池水に投影し、揺ら揺らしている水草と絡んで美しい絵になりました。

<拝観の栞>によると、ここは神降地(かみこうち)という別名があります。確かに、神聖的な雰囲気に包まれた居心地でした。

二日間に歩く歩数は3万3千になり、心にも収穫が沢山ありました。帰りのバスの中で、「穂高岳抱く池清し 秋うらら」と、一句が出来ました。

 

写真・竹内栄

上高地周辺散策

ホテルの玄関前で集合写真

上高地周辺散策

河童橋をバックに梓川の河原で

上高地周辺散策

大正池の池畔で昼食

上高地周辺散策

木漏れ日を受けて遊歩道をハイク上高地周辺散策

木漏れ日を受けて遊歩道をハイク2

上高地周辺散策

木漏れ日を受けて遊歩道をハイク3

上高地周辺散策

木漏れ日を受けて遊歩道をハイク4

上高地周辺散策

遊歩道から見える湿原の清流や焼岳

上高地周辺散策

雄大な穂高連峰をバックに