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子育て

高校入試は親世代と様変わり! 子どもにどう声かけをするべきか

高校入試は親世代と様変わり! 子どもにどう声かけをするべきか

「東大式!伸びる子どもに育てる小中学生の勉強術」第13回。

毎日の勉強計画指導まで行う学習塾STRUX・SUNゼミで塾長を務めている橋本拓磨です。
2021年3月末に出版した拙著「10歳からの東大式勉強術」(学研プラス)の内容をふまえ、小学生のお子様をもつ保護者の方へのアドバイスをお届けしています。

親世代と違う入試。子どもにどう教えればいいか

いまの高校入試と親世代の入試はぜんぜん違う。子どもにむやみに言うといまの入試では対応できないことも。(どちらかというと声かけの仕方の話)
今回からは、中学生のお子さまを持つ保護者の方に向けて、様変わりする高校入試とそれに向けた中学生のお子様との関わり方についてお伝えしていきます。

高校入試は変化が目まぐるしい

まず第一に保護者の皆様に理解していただきたいことが、高校入試では制度や傾向が数年単位で頻繁に変わるということです。中学生で熱心に勉強について指導していらっしゃる多くのご家庭では、高校入試を見据えてのことと思いますが、このただでさえ都道府県・公立私立で大きく異なる高校入試は、目まぐるしく変化しているのです。

各高校入試で見られる大きな変化
・暗記科目でも問題文が長くなり「考える」問題が増えている
・英語の文章が長くなり「英作文」「リスニング」「スピーキング」などが追加
・資料の読み取りや実験の考察問題が増加

もちろん都道府県により異なりますが、ここでは多くの地域で見られる変化を挙げています。
このような変化が短ければ3年程度で起こるため、保護者もそれをきちんと認識しておく必要があります。「自分たちのときの高校入試の経験」はもはや通用しないことが多い、と思っておくべきでしょう。

むやみな「勉強内容」への声かけが逆効果にも

このように、入試に求められる内容が大きく異なっていますから、保護者からの子どもへの声かけも重要です。時として保護者からの声かけが「今の入試にあっていない」ものになっている可能性もあるからです。

とくに「もっと短い時間で解けないと」「とにかくまずは教科書の太字を覚えて」といったような「勉強の内容・解く時間に対する声かけ」は要注意です。現状の入試と大きくかけ離れたアドバイスになってしまう可能性があるため、このような「入試傾向」に対するアドバイスは学校や塾に任せてしまうか、あくまで「子どもと一緒に過去問を見て、入試の傾向を確認する」というところに留めるのがよいです。保護者も一緒に入試のシステムについてあらためて勉強するのはありですね。

声かけのときは「習慣・姿勢」に言及を

とはいえ、家庭での学習や学校のテストの成績・内申などに保護者の方からアドバイスをしたくなることもあるでしょう。いくら塾に通わせていても、塾に任せきりではよくないですし、もちろん学校に任せきりで成績が上がるものでもありません。家庭での学習状況や生活習慣はご家庭で毎日接している保護者の方にしかわからないことなので、保護者の方のご協力は不可欠です。

このときに、先ほど挙げたような「勉強の内容」に言及するのではなく、あくまで
「毎日の生活習慣」
「勉強に対する姿勢」
への声かけに徹してあげてほしいです。難しい年頃なのでなかなか保護者様からの声かけに耳を傾けないこともあるかもしれません。そうした際は無理に話しかけず塾や学校に相談するということも手です。

第12回はこちら。

Information

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学研プラス刊

橋本拓磨(はしもと・たくま)

監修者:橋本拓磨(はしもと・たくま)

東大法学部卒。
小中高生向け個別指導塾SUNゼミ大学受験学習塾STRUX塾長。 計画を立て、志望校から逆算して勉強を進めることで東京大学文科1類に現役合格。 地域の差なく全国から正しい勉強法を知ってほしい、そして受験を通して自分に自信を持ってもらいたいという思いから、オンライン塾や勉強法サイト「ストマガ」を立ち上げ、計画の立て方や勉強法を伝えている。

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