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子育て

体が変化する小学校高学年 生理への備えは大丈夫?

体が変化する小学校高学年 生理への備えは大丈夫?

小学校4年生になると、保健体育で生理について学習します。研究によると(※1)、生理がはじまる初経年齢は約12歳となっていますが、個人差が大きくもっと早く初経を迎える子どももいます。急にはじまって親子とも慌(あわ)てることのないよう、事前に準備をしておくことが大切です。今回は、子どもの生理の備えについてお伝えします。

生理用品を準備する

生理の学習をすると、「学校で突然生理がきたらどうしよう…」と子どもが不安に思うかもしれません。あらかじめ準備をしておくと、いざというときにも安心です。お子さん用に、次のものを準備しておきましょう。

生理用ナプキンとポーチ

生理の経血量には個人差があります(※2)が、まずは昼用のナプキンがあれば安心です。経血量が増えたときのために、羽つきのナプキンも用意しておきましょう。家で使う用とは別に、学校など出かけるときに持って行く用のものも、ポーチに何個か入れて持ち運べるよう準備しておきましょう。お子さんといっしょにポーチを買いに行ったり、一緒にポーチにナプキンをセットしたりしてみると、お子さんが自分で備えができるようになるのでおすすめです。

生理用ショーツ

普段のショーツでも何とかなりますが、汚れを洗うことやナプキンの装着のしやすさを考えると、そろえておきたいのが「生理用ショーツ」です。洗い替え用に2枚以上はあると便利でしょう。最近では子ども用の生理用ショーツが販売されていますが、体格によっては大人のSサイズなどでも代用できます。

スケジュール帳やカレンダー

小学生はまだ生理が安定しない時期ですので、生理がはじまった日と終わった日を記録させると安心です。生理が安定するまでは、生理周期を把握するための予行演習にもなります。

 

実際に練習をする

生理用品の準備ができたら、実際に使ってみる練習をしましょう。いざというときの安心感が違いますよ。

ナプキンを取り出してつける

ナプキンは取りつける側についているテープがベタベタしていて、お子さんによっては最初取り出すのも難しいかもしれません。まずはおうちの方がいっしょに、ナプキンを取り出す練習から始めましょう。きれいに取り出せたら、次にナプキンをショーツのどの位置につけるべきか、しっかり教えます。ナプキンには商品によって、前後の区別があることも確認しましょう。

羽つきのナプキンは、はじめてだと羽の部分が想定と違うところにくっついてしまうこともあります。まずは小さめの羽無しナプキンをつけるところからスタートするのがおすすめです。

ナプキンを捨てる

使ったあとのナプキンをどのように捨てるのかを練習しておきましょう。トイレに流したり、開いたまま捨てたりするのはNG。ショーツからナプキンを外したあと、トイレットペーパーやナプキンの袋に小さくくるんでサニタリーボックスに捨てるように指導してください。

 

心の準備もしておこう

これだけ準備をしても、生理が始まるのが不安だったり、戸惑ってしまったりするお子さんも多いと思います。まずはおうちの方から「生理がきたら教えてね」と、前もってお子さんに声をかけておきましょう。また学校で突然生理がきた場合、「保健室でナプキンをもらう」「友だちにナプキンを借りる」「体調がつらくなったら保健室で休んだり、体育や課外活動は見学したりする」など、対処法を事前に話しておくと安心です。生理痛があまりにひどいときは、薬を飲んだり病院に相談したりできることも教えておきましょう。

生理を通して、成長しつつある子どもとの絆を深めることができたらいいですね!

 

【参考】
※1「学習指導要領とその解説および体育科・保健体育科の教科書における月経に関連する記載内容と保健指導への一考察」『青森中央学院大学研究紀要28号』外千夏、葛西敦子
※2「初潮(初経)の基礎知識と家族の心がまえ」エリエールサイト、大王製紙株式会社

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