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【体験学習でSDGs】みかんの総もぎ体験に行ってきた! in 神奈川県大井町

【体験学習でSDGs】みかんの総もぎ体験に行ってきた! in 神奈川県大井町

みなさん「総もぎ」という言葉をご存じですか?

「総もぎ」とは少し青いみかんも、皮に傷がついたみかんもすべて収穫し、みかんの木を一本丸裸にすることです。

みかんの産地・神奈川県足柄上郡大井町では毎年「総もぎ体験」が開催されています。

親子で楽しく体験、学習できる「総もぎ体験」の魅力をお伝えします!

親子でいっしょに! みんなで「総もぎ」

行ってきたのは神奈川県足柄上郡大井町。

ゆったりとした里山風景と大きな富士山が出迎えてくれます。

お天気にも恵まれ、絶好の「総もぎ」日和です。

説明を聞いてから、軍手と専用のはさみをお借りしてさっそく総もぎ体験。

木いっぱいになっているみかんにびっくりしました。

どれも色鮮やかでおいしそう!

みかんの取り方も教えてもらいました。

ポイントは「二度切り」

一度枝から長めに切り、木から離します。

その後、残ったヘタを短く切り落とします。
そのときに皮を傷つけないように注意!(傷がつかなければ長期保存しても大丈夫なんだとか)

これはコンテナなどで運ぶ際に、尖(とが)った軸が他のみかんにぶつかり傷つけることを防止するために行っているそうです。

枝をかき分けたり、脚立(きゃたつ)に上ったりして、どんどんみかんを収穫していきます。

昨年も参加したというお子さんは慣れた様子で約2mの高さでもへっちゃらでした。

気がつくとコンテナにみかんがたっぷり!

「みてみて! おおきいのとれたよ!」

とったみかんを見せてくれるお子さんもいました。

 

収穫したみかんをその場で食べることも、もちろんOK!

和気あいあいとした雰囲気でした。

 

またスタッフの方がおいしいみかんの見分け方も教えて下(くだ)さいました。

みかんを選ぶときには色や形を見てしまいがちですが、なんとおいしいみかんにはヘタの大きさも関係しているようです。

ヘタの小さいみかんは水分の吸収が少なめです。

水分の吸収が少なくなると、みかんは味が濃くなると言われているので、ヘタの小さいみかんを選んだ方が良いみたいです。

 

最後には木に登ったり、はしごを使ったりして、みんなですみずみまでみかんを取り切りました。

あんなにみかんがなっていた木も、あっという間にすっきり。

22家族80人で約1トン! 収穫しました。

最後はとったみかんをみんなで山分けです。

なんと1家族2コンテナを持ち帰り!

1箱が約10kgなので、みかん20kgくらいです。

おうちから持ってきた段ボールや箱に詰め替えている方も多くいました。

これだけあれば、当分みかんに困ることはなさそうです(笑)。

 

参加していた方にみかんをどうするか伺ったところ、

「お料理やお菓子作りに使おうかなあ」

「お風呂に入れたい」

「ジャムにする」

などの声がありました。

 

このイベントを開催している神奈川大井の里体験観光協会でも、みかんのアイスやジャム作り体験を実施しています。

総もぎ体験でたくさんとったみかんをアイスやジャムにしたりと、いろいろな楽しみ方ができそうですね。

みかんのジャム作り体験もしてきたので、こちらの記事もぜひご覧ください。

地域の困りごとを考えよう

高齢化が進む現代、みかん農家は重たいみかんを収穫、運搬するのが大変です。

ここ大井町も例外ではありません。

人口約1万7000人のうち30%近くが65歳(老年人口)で緊急課題になっています。

 

みかん農家の方に話を伺ったところ

「収穫は機械ではできない。ひとつひとつ、人がもぐしかない」

「年間同じところを5回は草刈りしないといけないため、畑の管理も大変」

とみかんを育て続ける大変さを教えてくれました。

 

また、みかんはちょうどよい大きさ・色でないと売れません。

少し青いみかんや、皮がちょっと汚れているみかんは、

中身はとてもおいしいみかんなのに廃棄されてしまうためとても「もったいない」のです。

 

しかしみかん総もぎ体験では木丸ごと、すべてのみかんを収穫します。

おいしいみかんを収穫できるだけでなく、人手不足や食料ロスなどの問題解決のお手伝いにもなるのです。

今、地方の人口減少・人手不足や食料ロス問題は日本全国で重要課題になっています。

しかし自分ごととして捉えたり、実際に何か行動することはなかなか難しいですよね。

「みかん総もぎ」体験では親子でいっしょに楽しめるだけでなく、体験学習でしか得られない学びがたくさんあります。

さらにSDGs・サステナビリティにもふれられるとても貴重な経験ができます。

【四季を感じる体験】もっと知りたい! 体験したい!

神奈川大井の里体験観光協会では、今回参加した「みかん総もぎ」のほかにも季節に合わせてさまざまなイベントを開催しています。


  • 『桜の花の塩づけづくり体験』(自宅で)

  • 『青みかんの摘果&ポン酢づくり体験』

  • 『イガグリで染物体験』(自宅で)

  • 『そば打ち&正月飾りづくり体験』

 

毎年春には、大井町の隠れた名産品「桜花漬け」を自宅で体験できるお届け便を実施。

 

夏には青みかんの摘果&ポン酢づくり体験を実施していました。

 

その他にもたくさんのわくわくするイベントを実施!

親子でいっしょに自然や地域の文化を楽しみたい方、

子どもに体験学習をさせてあげたい方、

SDGsに興味がある方……

さまざまな方にぴったりのイベントが盛りだくさんです。

コロナ禍でなかなか外出ができない方でも、お届け便で体験できるものもあるのでうれしいですよね。

 

今後もさまざまなイベントが開催されるそうなので、ぜひチェックしてみてください。

神奈川大井の里体験観光協会:https://taikenkankou.com

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