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えほんとてあそび

【あした、親子で読みたい本】雨の日も楽しくなる 梅雨の時期に読みたい本3選

【あした、親子で読みたい本】雨の日も楽しくなる 梅雨の時期に読みたい本3選

 子どもの時に読んで感動した本は、大人になってもずっと心に残るもの。子どもたちが、自分だけの宝物になるような一冊に出合えるように、おすすめの絵本や読み物を元書店員でありJPIC読書アドバイザーの市川久美子さんにご紹介いただきます。


梅雨に入って子どもたちも外で遊べず、コロナ禍でこもりがちな人は散歩の回数も減りますね。梅雨の合間の晴れの日をうまく利用したいものです。大切な体調管理ができますように。
今回は、雨から連想して、梅雨の時期にぴったりな「かさ」「かたつむり」「カエル」の絵本を選びました。

『あかいかさ[新版]』(ほるぷ出版)

『あかいかさ』はロングセラー絵本です。2020年に新版が出版されました。
あかいかさを持った女の子は、雨が降ってきたのでかさをさします。そこへこいぬが1匹入れてとやってきます。そのあと、こねこが2匹、にわとり3羽、子ウサギ4匹……と入ってきます。おや、かさが次第に大きくなっていきます。それでもまだまだ動物たちが入ってきます。かさに入りきれるでしょうか。雨がやむと動物たちは次々と去っていきます。
素敵なあかいかさ。幼い子も楽しんでくれるでしょう。雨の日も楽しくなりそうです。(対象:3歳~)

作:ロバート・ブライト
訳:しみずまさこ
出版社:ほるぷ出版
定価:1,100円(税込)
商品詳細:『あかいかさ 新版』(ほるぷ出版商品ページ)

『せかいいちおおきなうち』(好学社)

子どものかたつむりが「ぼく おとなに なったら,せかいいち おおきな うちが ほしいな。」と言いました。お父さんは「じゃまに ならないように,うちは かるく しとくんだよ。」と教えますが、子どものかたつむりは聞かないで、うちを大きくする方法を発見します。うちを大きく大きくしていったかたつむり。そのあとどうなるのでしょう。この話は、かたつむりの子どもに話し継がれます。
最近かたつむりを見かけなくなりました。絵本ではいろいろ出ていますので楽しめますね。(対象:小学低学年~)

作:レオ=レオニ
訳:谷川俊太郎
出版社:好学社
定価:1,602円(税込)
商品詳細:『せかいいちおおきなうち』(好学社商品ページ)

『かんがえるカエルくん』(福音館書店)

表紙に、考えているかわいいカエルくんが描かれています。
カエルくんはいつも考えています。そこへネズミくんがやってきて一緒に考えます。考える内容は「シジミの顔はどこにあるの?」「空はどこから空?」など。ほかにも、ドングリの気持ちを考えたり、クリの気持ちを考えたり。
コマ割り絵本で、ちょっと哲学的で読者はクスッと笑えて考えさせられます。大人も楽しめる絵本です。一緒に考えるネズミくんもいい味を出しています。全4巻あります。(対象:小学低学年~)

作:いわむらかずお
出版社:福音館書店
定価:1,650円(税込)
商品詳細:『かんがえるカエルくん』(福音館書店商品ページ)

市川 久美子(いちかわ くみこ)

監修者:市川 久美子(いちかわ くみこ)

元書店員。JPIC読書アドバイザー。1981年地域文庫の立ち上げに携わる。後に家庭文庫も開く。同じ小学校で15年以上読み聞かせ・語り・ブックトークを行い、作家さんなどの授業も15年企画。市立図書館・中学校図書館勤務の後、1999年より大型書店児童書担当として20年勤務。退職後は、児童書関連の執筆・講演を行う。著書に『ねんねのうた』(佼成出版)がある。

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