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11月・12月は警戒! 小学生の交通事故増加に注意

11月・12月は警戒! 小学生の交通事故増加に注意

早いもので今年もあと1ヶ月余りになりました。今年入学した1年生も登下校に慣れて、放課後は出歩くことが増えているかもしれません。小学生になると、子どもの行動範囲が広がります。成長を感じる反面、幼い命が交通事故で奪われるという悲しい事件もおきています。今回は、データをもとに子どもの交通事故の注意点を確認していきましょう。

小学1年生の歩行中の死者・重傷者数は6年生の約3.7倍という事実

政府が発表している小学生の歩行中の交通事故データ(平成28年~令和2年)をみると、小学1年生の死者・重傷者数は6年生の約3.7倍にものぼることが明らかになりました(※1)。さらに、死者数に絞ると1年生は6年生の9倍にもなります(※1)。全体的には、低学年では歩行中の事故が、高学年になるにしたがって自転車事故が増えてくる傾向があります。

交通事故が多い時期・時間帯は?

子どもの交通事故は5月が一番多く、次いで12月、11月、1月と続きます(※1)。これからの冬の時期が特に警戒すべきと言えるでしょう。時間帯は、「午前7時台」「午後3時台~5時台」が多く、最多は午後3時と4時台です。下校している最中や、遊び(遊戯、訪問)のために外出したときに事故にあってしまうことがわかっています(※1)。

子どもを交通事故から守るためにできること

一度交通ルールを教えたからといって、子どもがいつも安全に行動できるわけではありません。子どもを交通事故から守るためにも、繰り返し注意点を教えていくことが大切です。警視庁では、特に以下の点を注意するように呼びかけています(※2)。

  歩行者用の信号が青のときでも、右左の安全をよく確かめてから横断する。
  横断中も右折・左折して来る車がいないか注意しながら横断する。

歩行中の事故は横断中に多く起こっていると報告されています(※1)。交差点で歩行者用の信号が青になっているのに、それに気づかずに車が曲がって来て事故になるケースがあります。たとえ信号が青でも、車や自転車が来ないか、来ていれば止まってくれたかを確かめて、手を上げて渡ることができるとよいですね。

  信号がない横断歩道は、必ず横断前に安全を確かめて、
車が来ていたら車の動きをしっかり見て、止まったのを確認してから横断する。
  道路を横断する時は、遠回りでも必ず横断歩道や歩道橋を渡る。
横断禁止場所での横断や斜め横断はしない。

横断歩道に信号がないときは、車や自転車が来ないか、来ていたら通り過ぎるまで待つなど、車両の動きをよく見て横断するように教えたいですね。また、道路を横断するときは、面倒がらずに必ず横断歩道を使うように指導しましょう。

  車道への飛び出しや駐車車両の前後からの横断は絶対しない。
 ◆ 止まってくれた車の陰からほかの車が来るかもしれないので注意する。
 ◆ トラックなど大きい車両の動きには特に注意する。
車の死角と内輪差が大きいことを理解させる。

駐車している車があると、子どもは大人より前後左右が確認しづらくなるので危険です。駐車車両の前後から、道路に飛び出すことのないように十分に注意させてください。大きい車が右左折する際は、大きくカーブしてきます。車が曲がり終わるまで待つなど、巻き込まれないための対策を教えておきましょう。

 

いかがでしたか?
大切な子どもの命を守るためにも、根気強く交通ルールを教えていきたいですね。

参考資料
※1「小学校1年生の歩行中の死者・重傷者は6年生の約3.7倍!新1年生を交通事故から守るには?」政府広報オンライン、内閣府 - https://www.gov-online.go.jp/useful/article/201804/1.html
※2「交通安全情報」子どもの交通事故防止関連、警視庁 - https://www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp/kotsu/jikoboshi/torikumi/kotsu_joho/kodomo.files/20210118_2.pdf

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