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勇気づけのピアノレッスン

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12月

=練習しない子どもについてpart.2=

<なぜ練習しなければいけないのか>

もし、子どもに「どうして練習しなきゃいけないの?」と聞かれたら、あなたならどう答えるでしょうか?「練習しなきゃ、うまく弾けるようにはならないでしょ?」「お月謝を払っているのだから、練習しなきゃもったいない。」もしかしたら、お子さんにこのように答える保護者の方が多いのではないでしょうか? 私にも三人の子どもがいます。今はもう既に辞めてしまったのですが、三人とも小学校低学年から中学二年まで弦楽器を習っていました。元々、本人たちの意志で始めたのですが、正直言って、どの子も練習に熱心ではありませんでした。時には、あまりにも練習しないのでイライラしたりすることもありましたし、あれこれ口出ししてしまった時期もありました。でも、ある時私はふと、アドラーの考え方を思い起こしました。これはもしかしたら「勉強しなさい」と言っているのと、本質は同じなのではないかと気付いたのです。そもそも、勉強するかしないかは本人の課題であるはずです。(アドラーは「その問題は誰の課題であるか」ということを常に明確にします。)同様に、練習も親の課題ではなく本人の課題なのです。

<「勇気づけ」が子どもをやる気にさせます>

アドラーの理念を実践する私は、練習するかしないかは、最終的には本人の判断を大切にしています。もちろん、子どもたちには上達してほしいですし、そのために練習を促す工夫と努力は惜しみなくしています。ただ、やみくもに練習を強制するようなことは避けたいと思うのです。なぜならば、子どもの伸びる時期はその子によって違うからです。おとなが「練習練習!」と言えば言うほど、子どもはピアノから気持ちが離れていきます。それをどうにかして食い止めたい。というのが私の強い願いです。そんなに根を詰めて練習しなくても良いのではありませんか?子ども自身がピアノを嫌いでないのであれば、例え今は練習を嫌がっているとしても、諦めないで続けていただきたいのです。本人の意志で習っているのであれば、子どもは時期が来れば必ず伸びます。やる気を引き出す具体的な方法については、次回改めて書きますが、その前提として、子どもたちへの「勇気づけ」が必要です。子どもが自らチャレンジしたいと思うような言葉かけをしたいものです。そしてどうか、子どもの力を信じ、温かく見守っていただけたらと思います。続けていけば、必ず自ら練習するようになります。上手に弾けるようになります。

松井美香
音楽家・音楽指導者・教育カウンセラー・勇気づけマスター・「藤沢勇気づけの会」代表
<Facebook>
https://www.facebook.com/mika.matsui.94
<ブログ>
「勇気づけ100のアプローチ」で子どもと親の「自己肯定感」を育てる

URL:http://ameblo.jp/makeachangewithlove/
< H P >
〜松井美香ピアノ教室〜: http://matsuimika-piano.net

11月

今月も、読者のみなさまからいただいたご質問にお答えしたいと思います。
6月号でも触れましたが、リクエストが一番多い「練習しない子どもについて」のpart.1です。

Q 子どもがなかなか練習をしません。自分から進んで練習する子になってほしいのですが、どうすれば良いでしょうか。

A 何と言っても指導者と保護者の悩みのナンバーワンはこれですね。6月号では「練習しない理由をまず聞いてあげてください。」とご提案しました。が、そもそも、私たちはなぜこんなにも子どもたちに練習をさせたいのでしょうか? それを改めて考えてみませんか?

<なんのためのピアノ教育?>

我が子にピアノを習わせたいと思ったのは、なぜでしょうか? 指導者の方はピアノを通して、何を子どもたちに学んで欲しいとお考えですか?子どもがただ単にピアノを弾けるようになることだけが目的ですか? ピアノさえうまく弾けるようになればそれで良いと思っている保護者や指導者の方はおそらくいらっしゃらないでしょう。みな、音楽を学ぶことを通して、何かを学び、何かを得て欲しいと思っているのではないでしょうか? ピアノを習得することによって、多くの素晴らしい経験ができることは間違いありません。でもここで今一度、子どもにピアノを習わせている目的や意味をしっかりお考えいただければと思うのです。答えは一つではありません。それぞれの思いがあって良いのです。この機会にじっくり考えていただけたら幸いです。

<「ピアノを習わせることで、子どもにどんな力をつけたいか」を考えてみませんか>

「せっかくお金をかけて習わせているのだから、毎日たくさん練習して上手になってほしい」誰もがそう思うことでしょう。そして「上手になるために練習は不可欠。」それは疑いようのない事実ですね。それを望むのは、保護者、指導者として当然と言えば当然のこととも思います。さて、ではここで改めてお尋ねします。子どもに「なぜそんなに練習しなきゃいけないの?」と聞かれたら、あなたならどう答えますか? 子どもが自ら練習に励むようになることを望むのであれば、この質問に子どもが納得いくよう、答えられるようになりたいものですね。
では、次回もこのことについて一緒に考えていきましょう。

松井美香
音楽家・音楽指導者・教育カウンセラー・勇気づけマスター・「藤沢勇気づけの会」代表
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「勇気づけ100のアプローチ」で子どもと親の「自己肯定感」を育てる松井美香音楽教室

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10月

=「音楽の楽しさ」をどのように伝えるかpart2=

「『音楽の楽しさ』の伝え方が分かりません。」という前回のご質問に、私が心がけていることついて、再び、お伝えしていきたいと思います。参考になれば幸いです。

<リラックスした雰囲気作り>

まず一番先に心がけているのが「教室のリラックスした雰囲気作り」です。照明はもちろんのこと、インテリアにも気を遣い、明るい雰囲気の中で音楽が楽しめるようにしています。居心地の良い空間作りは、自分なりの無理のない範囲で良いと思います。ほんの少しの気配りが子どもの心を癒すこともあるかもしれません。そして何より、当然のことではありますが、いつも笑顔で子どもたちと接することを忘れないようにしています。

<自分で考える力をつける>

「楽しさ」を追求することばかりに気を取られると、本質を見失うこともあるかもしれません。ゲーム的、娯楽的な要素を取り入れることも時には有効ですが、その前に抑えておきたいと思っていることがあります。それは「わかった!」「できた!」と子どもが感じ取る機会を多くするということです。その機会が多くあればあるほど、喜びや嬉しさ、満足感に繋がると思うのです。
例えば、以下のようなとても簡単な質問を子どもにしてみます。「この音符はなんという名前か知ってる?」知っている子どもは、得意げに答えます。それがその子の満足感になります。すぐに答えられない子どもももちろんいます。そんな子には、私はヒントを少しずつ出していきます。一回で答えられなくても良いのです。何回もヒントを出しながら、あくまでも子ども自身に考えさせます。ヒントをいくつか出し、本人が答えられるように誘導するのです。答えられないからといって叱る必要もなければ、ダメ出しをする必要もありません。できないことはむしろチャンスです。こちらが焦って答えを言わないこと。「教え(過ぎ)ないという教え方」は、子どもたちの考える力を養うことに繋がりますし、自分で答えを導き出せたという喜びや嬉しさを体験することにも繋がるのではないかと思うのです。

次回は「音楽の楽しさをどのように伝えるか」のpart3を書いてみたいと思います。

松井美香
音楽家・音楽指導者・教育カウンセラー・
勇気づけマスター・「藤沢勇気づけの会」代表
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<ブログタイトル>
~子どもから学ぶ~
勇気づけの親子ミュニケーション」

URL:http://ameblo.jp/makeachangewithlove/

9月

=「音楽の楽しさ」をどのように伝えるかpart2=

「『音楽の楽しさ』の伝え方が分かりません。」という前回のご質問に、私が心がけていることついて、再び、お伝えしていきたいと思います。参考になれば幸いです。

<リラックスした雰囲気作り>

まず一番先に心がけているのが「教室のリラックスした雰囲気作り」です。照明はもちろんのこと、インテリアにも気を遣い、明るい雰囲気の中で音楽が楽しめるようにしています。居心地の良い空間作りは、自分なりの無理のない範囲で良いと思います。ほんの少しの気配りが子どもの心を癒すこともあるかもしれません。そして何より、当然のことではありますが、いつも笑顔で子どもたちと接することを忘れないようにしています。

<自分で考える力をつける>

「楽しさ」を追求することばかりに気を取られると、本質を見失うこともあるかもしれません。ゲーム的、娯楽的な要素を取り入れることも時には有効ですが、その前に抑えておきたいと思っていることがあります。それは「わかった!」「できた!」と子どもが感じ取る機会を多くするということです。その機会が多くあればあるほど、喜びや嬉しさ、満足感に繋がると思うのです。
例えば、以下のようなとても簡単な質問を子どもにしてみます。「この音符はなんという名前か知ってる?」知っている子どもは、得意げに答えます。それがその子の満足感になります。すぐに答えられない子どもももちろんいます。そんな子には、私はヒントを少しずつ出していきます。一回で答えられなくても良いのです。何回もヒントを出しながら、あくまでも子ども自身に考えさせます。ヒントをいくつか出し、本人が答えられるように誘導するのです。答えられないからといって叱る必要もなければ、ダメ出しをする必要もありません。できないことはむしろチャンスです。こちらが焦って答えを言わないこと。「教え(過ぎ)ないという教え方」は、子どもたちの考える力を養うことに繋がりますし、自分で答えを導き出せたという喜びや嬉しさを体験することにも繋がるのではないかと思うのです。

次回は「音楽の楽しさをどのように伝えるか」のpart3を書いてみたいと思います。

松井美香
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8月

=「音楽の楽しさ」をどのように伝えるか=

お陰様でこのコーナーも6回目を迎えることとなりました。読者のみなさまからの反響もいただき、とても嬉しく思っています。
今回から数回にわたり、読者の方からのご質問にお答えしてみたいと思います。

Q「音楽の楽しさ」の伝え方が分かりません。実際、どのようにレッスンされているのでしょうか。

A ご質問ありがとうございます。多くの先生方はいつも指導に熱心で、日頃から「どのようにレッスンをすれば子どもたちが伸びるのか」を研究されていることと思いますので、私の方法がお役に立つかは分かりませんが、一つの参考にしていただければ幸いです。
みなさまは日頃、一体どんな時に「楽しい」「嬉しい」と感じるでしょうか? まずご自身の子どもの頃のことを思い出してみてください。どんな時に楽しさや嬉しさを感じていたでしょうか? 思いつく限りノートに書き出してみてください。できるだけ多く書けると良いと思います。例えば、「好きな曲を弾けた時に嬉しかった」とか「お友達と公園で遊んでいる時がどんなことよりも楽しかった」とか、「遠足の前の日にワクワクして眠れなかった」などです。本当に些細なことで構いません。このように、まず私は、自分の体験を思い起こすことから始めています。それから、もう一つ行っていることがあります。それは、ピアノを習ってる子どもたちに直接聞くということです。「どんな時に楽しい気持ちになる?」これを是非、今日のレッスンで聞いてみてくださいね。きっといろんな答えが出てきます。そして、新たな発見もあるかもしれません。

=ご自身が音楽を楽しんでいますか?=

おとなになると、子どもの頃に経験したワクワクした気持ちや楽しくて仕方がないという感覚を忘れがちなのではないでしょうか。子どもたちに音楽の楽しさを伝えたいのであれば、まず先生ご自身が心から音楽を楽しむことから始めてみませんか。既にそれはできているという方は、間違いなく子どもたちに音楽の楽しさを伝えることができていると思います。もし万が一、これらのことを忘れていたなら、是非今日から、ご自身が音楽に対してワクワクした気持ちを取り戻せるよう、色々工夫を重ねてみてください。ヒントはご自分の中に必ずあると思います。
次回も引き続き「音楽の楽しさを伝える」について書く予定です。

松井美香
音楽家・音楽指導者・教育カウンセラー・
勇気づけマスター・「藤沢勇気づけの会」代表
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~子どもから学ぶ~
「勇気づけの親子ミュニケーション」

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7月

子どもの可能性を引き出す指導とは

今回は「共感することの大切さ」について、もう少し詳しくお伝えしていきたいと思います。さて、三人の男子の母親でもある私は、子育てについても、保護者の方から質問や相談を受けることがあります。「子どもが私(親)の言うことを聞かないんです。」「どうしたら、子どもが自主的になりますか?」「子どもの能力を伸ばしてあげたいと思うのですが、どうやったら良いかわかりません。」等。私も自分自身が悩みながら子育てをしてきたので、その心境はとてもよく理解できます。けれども、それらの悩みのほとんどは、アドラー心理学を学ぶと自ずと解決できます。ピアノの生徒を教えるのも子育ても、実は根本的なことは同じだと私は常々考えています。子どもは可能性の塊です。ただ、その伸ばし方にはちょっとしたコツがあると思うのです。アドラーはそのポイントを明確にしてくれます。

共感することの本当の意味

「子どもの声を真剣に聴く」ことが、子どもを伸ばす第一歩であるとお伝えしましたが、それは、子どもの言い訳を鵜呑みにするという意味ではありません。あくまでも「子どもの気持ちに寄り添う」ことであると私は考えています。たとえ子どもの言葉が自分に納得のいく内容でなかったとしても、そこで口を挟んだり、ジャッジしたりすることなく、子どもの気持ちになって共感すること。一度、丸ごと受け入れるということです。最初は難しく感じるかもしれませんが、意識次第で必ずできるようになります。「共感」は「自分は受け入れてもらえている、愛されているという安心感」でもあります。そして、これを実践する日々の地道な積み重ねこそが、子どもとの信頼関係を築きあげていくのだと思います。信頼関係があれば子どもは素直におとなの言うことに耳を傾けるようになります。子どもたちの本当の望みは、「ピアノを上手に弾けるようになりたい」であって、決して「怠けたい」ではないと思うのです。子どもたちが、なりたい自分に近づくことができるようサポートすることが私たちおとなの重要な役目なのではないでしょうか。子どもの豊かな創造力や発想力や感性は、周りのおとなの心がけや言葉かけで無限に広げられると、私は実践の中で子どもたちに教えられました。

松井美香
音楽家・音楽指導者・教育カウンセラー・
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6月

指導者たち保護者たちの一番の悩み

「先生!練習できなかったぁ。ごめんなさい」レッスンに来る何人かの生徒から、今も言われている言葉です。そして、その言葉を聞いて、私はただただにっこり。そんな私は世の熱心な先生方からお叱りを受けてしまうかもしれませんね。さて私は、日頃ピアノの先生や保護者のみなさんのお話を伺う機会が多いのですが、一番のお悩みは何と言っても「子どもが練習しない」ということに尽きるのではないかと思われます。様々なケースがあると思います。例えば、せっかくピアノを習う機会を与えているのに、子ども自身がやる気がないという場合。やる気はあっても塾や習い事に忙しい場合。あるいはゲームやテレビなどの誘惑にどうしても負けてしまう場合等が考えられます。指導者も保護者も皆それぞれ、子どもたちを伸ばしたいという気持ちでいるのに応えてくれない子がいることは、紛れもない事実です。多くの指導者や保護者は子どものモチベーションを上げ、練習時間を確保するため、工夫をされていることと思います。私も、そのことにはつい数年前まで、大変心を痛めていました。そして今でも、試行錯誤しています。でも、アドラーの考え方を知ることによって、私は今のやり方で良いのだと確信がもてるようになりました。

子どもの声に耳を傾けることから

私がアドラー心理学から学んできた中で、誰もが今からすぐに実践できることをご提案してみたいと思います。この方法は「子育て」にも共通するのですが、当たり前のことのようで意外に忘れてしまいがちなことです。それは「子どもの声を聴く」ということ。「聞く」のではなく「聴く」のです。音楽を知っている読者のみなさんにはすぐご理解いただけると思うのですが、子どもの気持ちに寄り添い、子どもの声に耳を傾けること。子どもが練習できなかった理由を是非「聴いて」いただきたいのです。まずは、言い分をひたすら聴いてあげて欲しいと思います。この時のコツは、絶対に口を挟まないこと。まずは子どもの言い分を全部受け入れてあげて欲しいのです。そして、子どもの気持ちに共感すること。ここから「信頼関係」が生まれ、良い流れが期待できるのではないでしょうか。
次回は「共感」について、もう少し詳しくお伝えできたらと思っています。

松井美香
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5月

最優先で「音楽の楽しさ」を伝えたい

私がピアノ教室で子どもたちに最も伝えていきたいと思っている事は、やはり何といっても「音楽の楽しさ」です。困難なことや辛い事のみが前提の指導では、子どものやる気を引き出すことは、かなり難しいと感じます。多くの指導者の方々も同じように行っていると思うのですが、私の教室でも、体験レッスンでは子どもたちに思う存分「音楽の楽しさ」を味わってもらえるよう、工夫を重ね指導しています。例え簡単な曲でも弾けた時はとても嬉しいものです。1回のレッスンで教えられることはほんのわずかではありますが、ピアノが弾けたという自信をつけることは、もっと弾いてみたいという意欲を育む事に繋がっていきます。「子どもに自信をもたせること」それがまさに「勇気づけ」です。ピアノを習う初歩の段階においては、ほんの少しの努力でも「弾ける」ということを体感させ、自信をもたせることに重点を置く指導を心がけています。

子ども自身がピアノを習いたいと思った時に

体験教室でレッスンを受けた子どもたちが、実際に入会する時にも、細心の注意を払っています。保護者の方の期待だけで入会するような事態はできるだけ避けたいと考えています。やはり子ども本人が「ピアノを弾きたい、習ってみたい」と思っているかどうかは、とても重要なポイントになると思うのです。もし、その時点で本人の気持ちがあまりにも消極的なように感じた場合は、保護者の方ともよく相談した上で、時期を見計らって、再度入会を検討していただくようにお願いをする事もあります。これは、年齢の小さいお子さんも例外ではありません。アドラー心理学では、どんなに小さな子どもであっても、自分に決定権があることを学ぶことは可能であるとしています。私は子どもたちが「自らの行動は、自ら考え自らが決める」という姿勢を、小さい頃から身につけていく事を願い、保護者の方にもご協力いただいています。
それがやがては、長くピアノを続けることになっていくと思うからです。

松井美香
音楽家・音楽指導者・教育カウンセラー・
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4月

「勇気づけ」とは何でしょうか?

前回、私はアドラー心理学の理念をピアノ指導に取り入れているとお伝えしましたが、今回はそれについてもう少し詳しくご紹介しようと思います。みなさまはもしかしたら、まだアルフレッド・アドラーをご存知ではないかもしれませんね。ユング、フロイトと並び称されるアドラーは、オーストリアの精神科医でもある心理学者です。「勇気づけの心理学」とも言われるこの理論は、現在も多くの人々に生きる勇気を与え続けています。「生きることに勇気が必要」とは、ずいぶん大袈裟だと思う方もいらっしゃるかもしれません。でも、「勇気」は困難なことに負けず、それを乗り越えていく力を人々に与えてくれます。おとなが子どもに「勇気」を与えることで、子どもは自分自身の力を最大限に発揮することができるようになります。私は、おとながアドラー心理学を学び、実践して、多くの子どもたちに「勇気づけ」をして欲しいと願っています。

アドラー心理学
フロイトやユングと並び心理学者の3大巨頭と称されるユダヤ系オーストリア人の心理学者アルフレッド・アドラー(1870-1937)が創始した心理学の体系。正式には「個人心理学(Individual Psychology)」と呼ばれ、自己啓発やコーチングの源流とも言われる。

ピアノレッスンと勇気づけ

多くの保護者の方は、子どもにピアノを学ばせる素晴らしさを既に実感していることと思います。音楽を学ぶことで得られることは多々ありますが、その中のひとつが「困難なことを乗り越える力がつく」ということではないかと思います。ピアノを習得するには、とても時間がかかります。少し練習したくらいでは、なかなか弾けないこともあります。でも、子どもたちに音楽の楽しさを体験させたり、「勇気づけ」ることで、困難は乗り越えさせられると思うのです。現代を生きる子どもたちは、身近に手軽な娯楽があり、どうしても楽なことを選びがちです。そんな環境の中で、地道にコツコツと練習をしていくためには、おとなのサポートが必要なのではないでしょうか。そのために「勇気づけ」は、とても良い手段だと思っています。次回は、もっと具体的な方法についてお話したいと思います。どうぞ、お楽しみに。

松井美香
音楽家・音楽指導者・教育カウンセラー・
勇気づけマスター・「藤沢勇気づけの会」代表
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~子どもから学ぶ~
「勇気づけの親子ミュニケーション」

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3月

はじめまして。湘南で小さな音楽教室を開いている松井美香と申します。
この度、「勇気づけのピアノレッスン」のコーナーを担当させていただくことになりました。どうぞ、よろしくお願いいたします。
音大を卒業して10年間、公立中学校の教員をしていました。その後退職し、三人の男子を育てながら、ピアノ(と歌)を自宅で教えています。教員時代からずっと学んできた「アドラー心理学」をベースに、子どもたちに「勇気づけ」の指導法を取り入れてきました。
私はピアノを習うことで「人生に大切な多くのことを学べる」と思っています。ピアノが上達するという目的よりも更にレベルアップした素晴らしい学びが得られることに、確信をもっています。
ここでは、具体的に生徒とどんなコミュニケーションをとればよいか、どうしたら生徒が音楽を継続して学んでくれるか、などをお伝えしていこうと思っています。
「アドラー心理学」は実践的な心理学です。
みなさんの日々のご指導や子育ての参考にしていただけたら幸いです。

「自ら目標をもってピアノを弾く子に」

さて、アドラー心理学では「子どもというものは、生まれた瞬間からおとなと対等の存在である」としています。そして私はその考え方にとても共感しています。実際、私の教室では、このアドラーの理念に基づいた指導をしているのですが、例えば、生徒と共に教本を選び、生徒と共に練習方法を考え、時に、練習した曲が合格であるかどうかまで生徒自身が判断するというようなこともしています。私は「子どもと共に考える」という指導をすることによって、子ども自身が自らの目標を見出だし、その目標に向かって努力するという姿を数多く見てきました。子どもたちは無限の可能性をもっています。少し変わったやり方と感じられるかもしれませんが、生徒の可能性を伸ばす手段のひとつとして、このような方法をとることはとても有効と感じています。「勇気づけ」についての詳しい内容は、また次回お伝えしていこうと思います。

アドラー心理学
フロイトやユングと並び心理学者の3大巨頭と称されるユダヤ系オーストリア人の心理学者アルフレッド・アドラー(1870-1937)が創始した心理学の体系。正式には「個人心理学(Individual Psychology)」と呼ばれ、自己啓発やコーチングの源流とも言われる。

松井美香
音楽家・音楽指導者・教育カウンセラー・
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勇気づけの親子ミュニケーション

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