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子ども向け読み物

学研道徳動画ライブラリー・第15回<地蔵浄土>

学研道徳動画ライブラリー・第15回<地蔵浄土>

むかしむかし、遠い山の里に心のやさしい、おじいさんとおばあさんが住んでいました。
おじいさんは山で木を切り、それを町で売って質素に暮らしていました。

ある日、山にでかけたおじいさんは、おばあさんが作ってくれた団子を食べようと包みを開きます。すると、団子が1つ、岩場からコロコロと転がり落ちてしまいました。
大切な団子を拾いに落ちた穴に入っていくと、団子はなんとそこにひっそりとたたずむお地蔵さまの手の中に。

やさしいおじいさんは「お地蔵さまもお腹がすいているのですね」と団子をそのままあげることにします。さらにはほかのお地蔵さまや観音さまにも団子をあげて、4つあった団子はなくなってしまいました。
その場を去ろうとするおじいさんに、お地蔵さまが語りかけてきます。
「じいさま、私の台にあがりなさい」

さあ、おじいさんは、どうするでしょう?

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今回の作品は「地蔵浄土(じぞうじょうど)」。
この作品にはいろいろな由来がありますが、東北が発祥という説は共通していて、「んだ」や「まんず」など東北地方の方言が使われています。
「んだ」は「そうだ。その通りだ」、「まんず」は「じゃあまた。さようなら」の意味で使われています。温かみを感じますね。

鬼が陽気に歌をうたうシーンはとてもユニークで、笑いがこみ上げてきます。
昔話ではこわい存在として多く登場する鬼が、今回は人間らしくえがかれていることもポイントです。

そんな鬼がうたう歌に「松竹梅鶴亀(しょうちくばいつるかめ)」という言葉が出てきます。
それぞれの言葉にはこのような意味があります。

  • :冬でも枯れず立派な姿を保つことから「長寿」
  • :成長がとても早いことから「生命力・成長」
  • :寒さが残る春先に花がさくことから「気高さ」
  • 鶴亀:つるとかめの寿命(じゅみょう)が長いとされることから「長寿」

また、松竹梅は格付けや等級を表すときによく使われますが、松、竹、梅そのものに上下はありません。

今回もいろいろな学びがある作品となっています。ぜひご覧ください。

動画はこちらから!

 

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