Now Loading...

お役立ち情報

まんがでわかる! 意外と身近な名曲クラシックの世界・第1回「バッハ」

まんがでわかる! 意外と身近な名曲クラシックの世界・第1回「バッハ」

クラシック音楽ってむずかしい……?
いえいえ、そんなことはありません! クラシックはいわゆる当時の流行ソングで、その時代を生きる人々にさまざまな場面で親しまれ、愛されてきました。
長い時を経た現代でも、テレビや町のなかで、私たちは気がつかないうちにたくさん耳にしています。
これから、作曲家とその有名な曲のお話を、『伝記 世界の大作曲家 15人の偉人伝』のまんがのシーンと共に紹介していきます。
ぜひクラシック音楽と仲よくなってくださいね🎹🎵


替え歌(かえうた)でも有名!? 「トッカータとフーガ」

曲名はわからなくても、最初のフレーズを聴いたら「知ってる!」という人も多いのではないでしょうか。
歌詞をつけた替え歌バージョンも有名です。
この曲は、228曲あるバッハのオルガン曲のなかで、もっとも広く親しまれています。
荘厳(そうごん)で悲劇的な曲調が、テレビやコマーシャルなどでは逆にコミカルに使われていることも。
あなたも、知らないうちに口ずさんだことはありませんか?
はげしい感情の浮き沈みを表す美しいメロディーに注目して、ぜひ聴いてみてください。

「音楽の父」バッハは、どんな子どもだった?


バッハの本名は「ヨハン・ゼバスティアン・バッハ」。
彼が生まれたドイツ中部に位置するアイゼナッハは、ユネスコの世界遺産に登録されているヴァルトブルク城でも有名な街です。
バッハ家は200年の間に53人もの音楽家を出した有名な家系で、バッハ自身も幼いころから楽師の父にオルガンやヴァイオリンを教わりました。楽師とは、教会でヴァイオリンをひいたり、弟子に教えたりする仕事のことです。

勉強熱心な彼は、音楽だけでなく学校の成績も優秀でした。そして、父母の死をきっかけに音楽家としての人生が動きだします。

兄に引き取られたバッハを待っていたのは、たくさんの貴重な楽譜(がくふ)たち。
当時の楽譜は、今と違ってひとつひとつ手書きで写されていたため、とても貴重なものでした。
そのため、幼いバッハは貴重な楽譜にさわることも許されません。 そこでバッハがとった行動とは……

月明かりをたよりに楽譜を書きうつすなんて、信じがたいほどむずかしいはず。
このエピソードは、幼いバッハの音楽に対する情熱をよく表しているとして、語りつがれています。

その後、さまざまな音楽の経験をつんだバッハは、アルシュタットという町にある教会のオルガン奏者として働きはじめました。「トッカータとフーガ」はこの時期の作品です。
その教会は現在、「バッハ教会」と呼ばれています。

バッハはどうして「音楽の父」と呼ばれるの?

バッハの音楽は様々な場面で愛されただけでなく、音楽理論の歴史にもすばらしい功績を残しています。
モーツァルトをはじめとする後世の音楽家たちは、彼の作品を大切に勉強し、受けついできました。
この影響(えいきょう)力の大きさから、「音楽の父」と呼ばれるようになったのです。


バッハについてもっと知りたいと思ったら、ぜひ本を開いて続きを読んでみてくださいね。
幼いバッハのおどろくようなエピソードなど、「偉大な音楽の父」を身近に感じられるお話もたくさんありますよ!

次回は音楽の神童(しんどう)「モーツァルト」を紹介します。
どうぞお楽しみに!

Information

出典
『新版 伝記世界の大作曲家―15人の偉人伝―』
学研プラス(編)
監修・指導:ひの まどか
定価:1,870円(本体1,700円+税10%)

マナビスタについて

マナビスタは学研グループの家庭学習応援サイトです。