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子育て

小学校のテストでよくある「計算ミス」「漢字のミス」の直し方

小学校のテストでよくある「計算ミス」「漢字のミス」の直し方

「東大式!伸びる子どもに育てる小中学生の勉強術」第5回。

学習塾STRUX・SUNゼミで塾長を務めている橋本拓磨です。
お送りしている「東大式!勉強術」。3月末に出版した拙著「10歳からの東大式勉強術」(学研プラス)の内容をふまえ、小学生のお子様をもつ保護者の方に「子どもの視野を広げ、いろいろなことに興味関心を持てるようにするために、自宅学習や日常生活で意識できること」を具体的にお伝えしていきます。

5回目の今回は、前回までの「宿題」に関連して、子どもの勉強で気にしてほしい「漢字のミス」「計算ミス」などの対処法について。私が小学生の頃は学校で「漢字大会」「計算大会」が定期的に行なわれていて、漢字や計算のテストで競い合っていた記憶があります。「学校で漢字テストや計算テストがあるけど、いつも点数が低い…」と思ってよくみてみると、ほとんどが計算ミスや漢字の微妙な書き間違いだった、ということは実際よくあります。実は、この「計算ミス」「漢字ミス」は意外と子ども自身「ただのミスだし…」と軽視してしまいがち。今回はそんな「漢字・計算などのケアレスミス」の直し方をお伝えしていきましょう!

計算・漢字などの「ケアレスミス」はあなどれない

計算ミス・漢字のミスを軽視してしまう子ども・保護者の方は意外と多いです。ただ、計算ミスや漢字の書き間違いなど、細かいケアレスミスを「理解はしているし…」と放置してしまうと、中学・高校と同じようなミスで悩んでしまうことになります。普段、塾で教えている生徒さんの中にも、「文章をざっと読む癖がついてしまって、細かいミスばかりでいつも点を落としてしまう」という子がいて、話を聞いていくとやはり「解けるから自分でどんどん解き進めてしまって、あまり見直しもしてこなかった」ということがありました。

計算ミスなどの「ケアレスミス」をしっかり認めていかないと、そもそも「ミスに気をつける」という考え方ができず、問題を解くときにもミスに気をつけずにとにかく解き進めることになってしまいます。これはなかなか直すのが難しく、高校になるまで引きずってしまうと「せっかく理解は出来ていて学習能力は高いのに、ミスが多くて点数を落としすぎる」というもったいない状態になってしまいます。

普段の勉強からミスを直していく

こうしたケアレスミスを「小学生のうちから」防いでいくことで、その先になってもていねいに、正確に問題を解く力につながってきます。では、どのようにミスを減らしていくべきなのでしょうか?

ほとんどの場合、テストでミスが多いという子どもは「普段の勉強でも」ミスが目立ちます。宿題を解くときに雑に解いてしまっていたり、そのミスを放置してしまっていたり。また、学校の授業でもざっと聞くだけでわかったつもりになってしまっているということもあります。
ただ、こうしたミスは意外と普段は気づきにくいものです。宿題を「やればOK」という状態になっているままだと、なかなか内容までは見ることはありませんし、返却された宿題を見直すこともありませんよね「テストになってはじめてケアレスミスの多さに気づく」ということは、意外とよくあることなんです。
もちろん「宿題を早めにやる」という習慣がつくまでは、内容に細かく口出しせず、習慣化することに専念してあげてください。その習慣がつき始めたら、徐々に普段の宿題やその返却されたプリント、学校のテストの返却プリントなどで「ケアレスミス」がないか気をつけて見てあげるようにします。

計算のミスはもちろん、漢字の書き間違い、とめ・はね・はらいの不足や「突き出るところ・出ないところ」の間違いなどはもちろん、「字が雑だから書き間違っているように見えているのかな?」というようなものも指摘してあげましょう。

ミスを指摘するときは「具体的に」

そして、指摘をしてあげるときはなるべく「具体的に」することを心がけてほしいです。
「ミスが多いじゃない!」
「もっとていねいに書きなさい!」
だけでは、子どももただ怒られているようにしか感じません。子ども相手でも誰相手でも、指摘をするときはなるべく「具体的に」を心がけることで、ただの「注意」ではなく「アドバイス」として捉えられるようになります。

たとえば計算ミスでも
「分数の通分のときにかけ算を忘れてしまうことが多いから気をつけようね」
「くりあがりの計算で間違えることが多いから、筆算の式をていねいに書こうね」
と言ってあげるだけでも違います。
具体的な「こうすれば良くなる」というアドバイスはなかなか親御さんからするのは難しいかもしれませんが、「こういうところでミスをしている」というところはぜひ「具体的に」指摘をしてあげるようにしましょう。

第4回はこちら

Information

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橋本拓磨(はしもと・たくま)

監修者:橋本拓磨(はしもと・たくま)

東大法学部卒。
小中高生向け個別指導塾SUNゼミ大学受験学習塾STRUX塾長。 計画を立て、志望校から逆算して勉強を進めることで東京大学文科1類に現役合格。 地域の差なく全国から正しい勉強法を知ってほしい、そして受験を通して自分に自信を持ってもらいたいという思いから、オンライン塾や勉強法サイト「ストマガ」を立ち上げ、計画の立て方や勉強法を伝えている。

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