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高校生白書Web版 2021年8月調査

【調査テーマ】「高校生の日常生活・学習に関する調査」

6.将来について
将来つきたい職業(全体ランキング)
★「エンジニア・プログラマー」が1位!男女で「会社員」人気も上昇

将来つきたいと思っている職業は何ですか。

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【図18】全体ランキング

2021年の高校生はどんな職業に憧れるのだろうか。自由記述を含む55種の職業から、高校生が将来つきたい職業を1つだけ選んでもらった。

男女合計の全体ランキングをみると、1位「エンジニア・プログラマー(機械・技術・IT系)」(6.7%)、2位「公務員」(6.0%)、3位「会社員」(4.5%)、4位「学校の教師・先生」「看護師」(2.7%)となった。

1位の「エンジニア・プログラマー(機械・技術・IT系)」は、前回の2018年度調査の選択肢「プログラマー・プログラムエンジニア」と「エンジニア・技術者」を統合した項目だが、2021年は前回の人気を引き継いで堂々の1位となった。この職業は男女の人気差が目立ち、男子は11.3%、女子は2.0%と男子人気が圧倒的に高い。

2021年度調査の特徴としては、「会社員」が大きく順位を上げたことが挙げられる。前回の調査時には9位(1.8%)であったのが、今年は3位(4.5%)となっている。新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて日本中でテレワークが奨励されたことで、家族が働く姿を間近に見たり、働き方の柔軟性の向上というポジティブな側面を見たりすることで人気が高まった可能性がある。

さらに、18位「YouTuberなどのネット配信者」(1.2%)が高校生の全体ランキングに初めてランクインした点は見逃せない。昨今の「YouTuber」は、SNSを通して世間に大きな影響を与える“インフルエンサー”としての社会的認知度が高まっており、バラエティ番組やCMに出演する機会も増えている。さらに、新型コロナウイルス感染拡大の状況下では政治家や専門家との意見交換を通じて感染拡大防止の呼びかけを行うなど、社会貢献の役割を担うなど、とくに若い世代への訴求力の強さは社会的にも高く評価されていると言える。