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白書シリーズWeb版

中学生白書Web版 2017年8月調査

【調査テーマ】「中学生の日常生活・学習に関する調査」

10.その他
悩みごとの相談相手
★小学生に比べて「友だち」への相談が大幅増!

【図35】不安や悩みがあるとき、誰に相談しますか。(複数回答可)

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新型コロナウイルス感染拡大の影響により、人々の心は不安定になりやすくなっていると推測される。中学生は日ごろの悩みごとを誰に相談しているのだろうか。

中学生の相談相手の1位は「母親」(75.5%)、2位は「友だち」(48.7%)、3位は「父親」(26.2%)、4位は「きょうだい」(11.7%)という結果となった。男女別に見ると、「母親」に相談する割合は女子:84.0%に対し、男子:67.0%と男子が17ポイント下がる。それに対して、「父親」に相談する割合は女子:22.3%に対し、男子:30.0%と男子が7.7ポイント高く、相談相手には同性の親を選ぶ傾向もみられる。

小学生の調査結果と比較すると、1位が「母親」である点は同じである。一方で小学生の2位が「父親」(43.3%)、3位が「友だち」(23.8%)であるのに対し、中学生では2位と3位が逆転している。加えて中学生で2位の「友だち」と3位の「父親」では、22.5ポイントと大きな差が開いていることがわかる。中学生にとって、友だちの存在が小学生の頃以上に大きくなっていることがうかがえる結果だ。

一方で、「相談しない」と答えた中学生が10.8%おり、特に男子は女子の約2倍の14%となっている。思春期は心や体調が不安定になりやすいため、悩みを抱える中学生が、安心して相談できる環境づくりが必要だろう。