トリシアQ&Aコーナー

大好評の「トリシアQ&Aコーナー」は、こちら!
南房先生、小笠原先生、キャラクター、編集部員がお答えします!!
これからも更新していくので、あなたの質問やリクエストをどんどん送ってね☆☆☆

第6回

次の魔旋律(A.参照)の種類は、水・火・風・光・時・地・闇のどれですか?
??アンリ、任せる。
☆.。:* アンリ
「ご質問にあった魔法については、次の通りだよ」
  • トゥレック・アッフラッハ……時
  • デューデュック……光
  • カドゥール・シュレッグ……水
  • フォスガイル……地
  • フォーギル・シェン……光
  • ルフト・ビハーカ……風
  • ルフト・ビルーカ……風
  • ドルム……闇
  • ザファル・エル・アルクーシュ……光
  • ロスクランナ・コーラル・アールド……地
  • ニル・シェハロン……地
  • ローアギル……地
  • エヴ・キシェット……地
  • クリオスレイク・スピオラド……光
  • トゥレン・ファイ・アルアッシュ……光
??闇とか時の魔法って、意外と少ないね?
☆.。:* アンリ
「闇や時の魔法には、高度で危険なものが多いからね。トリシアたちには、まだあまり教えてないんだ」
☆.。:* レン
「そろそろ僕には教えてくれてもいいのに……」
☆.。:* トリシア(レンをドンッと押しのけて)
「レンはあと! わたしが先だもん!」
☆.。:* アンリ
「二人ともまだまだ未熟だよ。もっと安定して呪波を練れるようになってからだね」
☆.。:* レン・トリシア
「え~っ!」
☆.。:* アンリ
「時間と時間の間に落ちて迷子になったり、闇の呪いで恐ろしい怪物に変身してもいいなら、すぐに教えるけれど……」
☆.。:* レン・トリシア
「……やっぱり、あとでいいです」
次の似た効果のある魔旋律の違いはなんですか?
  • バラク・ティール
  • クリオン・ティール
  • サラフ・リクード
☆.。:* アンリ
「バラク・ティールは低温の火の球を手元に発生させて、それを飛ばす魔旋律。クリオン・ティールの場合、発生させる火の球の大きさは十分の一ほどになるけど、温度が格段に高くなる」
??じゃあ、サラフ・リクードは?
☆.。:* アンリ
「サラフ・リクードは古代魔法で、炎自体の温度はそれほど高くないけれど、炎の形を自由に操れるんだ。それに、手元から火の球を飛ばすんじゃなく、自分の思った位置に炎を発生させることができるから、目標と自分の間に障害物がある時に使うと便利だね。腕がよければ、空に炎で文字を書くことだってできるよ」
??腕がよければ? ということは、下手な魔法使いが使えば……。
☆.。:* アンリ
「バラク・ティールとあまり変らないね。魔旋律としては、サラフ・リクードの方がかなり難しいし、バラク・ティールを使った方がいいんじゃないかな?」
トリシアの妹はトリシアに似ていましたか?
☆.。:* トリシア
「名前はユノっていうんだけど、たぶん似てたと思うよ。でも、よく覚えてないんだよね」
☆.。:* レン
「似てない似てない。パットよりも素直で、可愛くて、お手伝いはしっかりするし、礼儀正しいし」
☆.。:* トリシア(にらみながら)
「どうしてレンが、わたしの家族のことを解説するのよ?」
☆.。:* レン
「小さい頃は君の家によく遊びに行ってたから、はっきり覚えてるんだな、これが。例えば、裏口の扉を壊したの、妹のせいにしたこととか、おやつ二人分食べて、知らんぷりしてたこととか……」
☆.。:* トリシア
「だ~っ!」(レンの口をふさいで、ズルズルとどこかに引きずってゆく)
☆.。:* レン
「わっ! ちょっと待った! 助け……!」
??に、似てない方がよかったみたいだね。
三兄弟の身長を教えてください。
??僕らの世界とアムリオンじゃ、長さの単位が違うよね?
☆.。:* プリアモンド
「ええっと、そちらの世界の単位に直すと、どのくらいになるんだろう? 5に12をかけて、2を足して、それに……う~ん」
☆.。:* リュシアン
「遅い! 俺が計算する! プリアモンドの身長は、183センチほど。俺は180、エティエンヌは176だな」
☆.。:* エティエンヌ
「僕はまだ伸びてるけどね~。来年ぐらいには、リュシアン兄さんを抜かしてるんじゃないかな?」
☆.。:* リュシアン
「……そうはさせん」
三兄弟はショーンに怒ったりしますか?
??そう言えば、リュシアンはともかく、プリアモンドやエティエンヌがショーンを怒ってるとこ、あま見たことないなあ。プリアモンド、どう?
☆.。:* プリアモンド
「怒りはしないが……まあ、口うるさいとは思われているだろうな。ちょっと前までは、あいつを一人前の騎士にしようと必死だったし」
??今は?
☆.。:* プリアモンド
「あいつはあいつなりに考えてやっているようだし、あまり口出ししないようにしてるよ」
??バジリスクに石にされた時、ショーンに助けてもらったもんね。
☆.。:* プリアモンド
「……今ここで、その話を持ち出すか?」
??あの頃に比べれば、プリアモンドも性格が丸くなったってことだよ。リュシアン、君はけっこうショーンに怒ることあるだろ?
☆.。:* リュシアン
「怒る? 俺は怒らない。処刑する」
??しょ、処刑?
☆.。:* リュシアン
「俺に反抗することが許されていると思うほど、あいつがおろかならばな」
??……フィリイにはしょっちゅう振り回されてるくせに。
☆.。:* リュシアン(弓を構えながら)
「貴様もよほど処刑されたいようだな?」
??ああっと! そうだ、エティエンヌは?
☆.。:* エティエンヌ
「僕は怒ったりなんかしないよ~。だって、あんなに可愛いんだよ? どっちかっていうと、ショーンが僕を怒ることが多い感じかなあ?」
??君の場合は、もう少し兄さんらしくした方がいいって。
☆.。:* エティエンヌ
「うん! シャーミアンちゃんにもよく言われる!」
??こいつ、反省なしだな……。
『星見の塔』に入学して一番初めに習うことはなんですか?
??アンリ、またまた質問だよ。
☆.。:* アンリ
「最初に習うことかあ。魔旋律よりも、ごく当たり前の常識、例えば、計算や文章の書き方を、まず教えるようにしてるけど」
??じゃあ、魔法に関する勉強を始めるのは?
☆.。:* アンリ
「入学して、一か月ぐらい経ってからだね」
??学校に慣れてからってこと?
☆.。:* アンリ
「うん。まあ、教室のみんながいろいろ教えるから、自然と魔旋律の基礎はそれまでにたいてい覚えちゃうけど」
??トリシアたちもそのくらいで覚えた?
☆.。:* アンリ
「それが……」
☆.。:* トリシア
「わ~っ! アンリ先生! それ言っちゃダメ!」(飛び込んできて、アンリの口をふさぐ)
??あ~、大体分かった。二年ぐらいかかったんだね。
☆.。:* トリシア
「失礼ね! 半年で最初の魔法覚えたわよ!」
??……引っかけやすい子。
「精神を集中して呪波を高めた」とよく出てきますが、ここで言う「精神の集中」とはどういうことですか? また、どうしたらできますか?
??これもやっぱりアンリに聞かないと。
☆.。:* アンリ
「口で説明するのは難しいけど、まずは周囲に左右されず、心を穏やかに保つこと、かな?」
??もう少し分かりやすく。
☆.。:* アンリ
「たとえて言えば、森全体を見つめながら、木々の葉っぱの一枚一枚や、そよぐ風まで感じられる状態にあること」
??じゃあ、試験の前日に勉強してて、「明日試験なんだから静かにしなさいよね!」って同じ部屋にいる弟や妹に怒鳴るようだと?
☆.。:* アンリ
「精神、集中してないね」
??目の前で道路工事と盆踊りを同時にやってても、鼻歌唄いながら計算問題を解けるようなら?」
☆.。:* アンリ
「集中してる。……ところで、道路工事とか盆踊りって何?」
HP書下ろしの「出逢い~星見の塔」で強い意志の力と言っていましたが、強い意志の力とはどういうもので、どうやったら身につけられますか? それを身につけると魔法が使えるようになるんですか?
☆.。:* アンリ
「これはいい質問だね。宿題に出したいくらい」
☆.。:* ベル
「しゅ、宿題!? 冗談でも止めてください!」
☆.。:* トリシア(手を上げて)
「はい! わたし、これ分かる!」
☆.。:* アンリ
「じゃあ、トリシア、答えて」
☆.。:* トリシア
「つよい意志の力って、勇気のことでしょ?」
☆.。:* アンリ
「それもある。でも、それだけじゃない」
☆.。:* ベル
「自分の意見を絶対に曲げないこと!」
☆.。:* アンリ
「それはただのわがまま」
☆.。:* ショーン
「ふふふ、強い意志とは、悪を許さぬ正義の心に決まってるだろうが!」
☆.。:* アンリ
「正義か……。難しいところだね。半分正解」
☆.。:* ショーン
「なぜだ! 完璧な答えのはずだぞ!」
☆.。:* アンリ
「正義の名のもとで、いくつもの悲惨な戦争が行なわれてきた歴史があるんだよ。みんな、自分の国が正しいと主張して戦争を始める。そして、たくさんの命が奪われる」
☆.。:* ショーン
「そ、それを言われると……確かに難しいな」
☆.。:* レン
「自分の失敗や間違いを認められること……とか?」
☆.。:* アンリ
「うん。それには強い意志が必要だね」
☆.。:* アーエス
「……そろそろ……正解を……聞きたいん……だけど?」
☆.。:* アンリ
「正解は……僕にも分からない」
☆.。:* 一同
「え~っ!」
☆.。:* アンリ
「ひとことで説明できるものじゃないってことさ。誰かを守ろうと必死になった時に生まれるのも強い意志。恐れずに人の間違いを正すのも強い意志。レンが言うように、自分の間違いを正すことができるのも、強い意志。たったひとつ言えることは、深く考え続けることで、強い意志は生まれるってことだね」
??で、強い意思を身につけると、魔法を使えるようになれるの?
☆.。:* アンリ
「意志の力は、魔旋律そのものを強くする。魔法が使えるようになる条件のひとつではあるけど、強い意志だけじゃ魔法は使えないよ。他の勉強も必要」
☆.。:* トリシア
「……け、けっきょく勉強」
??そこ、うんざりした顔しないの。
アムリオンの場所はどこですか? 時代はいつ頃ですか?
☆.。:* アンリ
「アムリオンが存在するのは、君たちの世界とは時間の流れも、次元も別の世界だからね。簡単には説明できないなあ」
??僕らの世界のごく近くにある国だとも言えるし、はるか遠い場所とも言えるんじゃないかなあ。七、八百年前のヨーロッパに、雰囲気は似ているけどね。
魔法使いには誰でもなれますか?
☆.。:* おしゃべりフクロウ
「トリシアでもなれるんだから、誰でもなれるんじゃないの?」
☆.。:* トリシア
「ちょっと! ここはわたしが答えるところだから!」
??あのさ、アンリに答えてもらった方が……。
☆.。:* トリシア(無視して)
「きっとなれるよ! だって、ベルやショーンだってなれるんだし!」
??僕としては、君が魔法を使えることの方が不思議だけどね。
☆.。:* トリシア
「むっ! わたしがどんな魔法を使えるか、見せてあげるわよ! 怒りのバラク・ティ……!」
☆.。:* レン(トリシアの口をふさぐ)
「そういうことは、Q&Aコーナーが終わってからということで」
☆.。:* アンリ(せき払いして)
「どんな人でも魔法使いになれるか、という質問だよね? まれに、魔法が全くダメって人もいるよ。アムなんかがそうだけど」
☆.。:* レン
「アムレディア姫にもひとつぐらい苦手なものがないと、キャットの立場がないもんなあ」
☆.。:* キャスリーン
「あなたという人はいつもいつも! 失礼もたいがいにしないと、本っっ気で地下牢にぶち込みますわよ!」
☆.。:* レン
「いたのか……」
??僕らの世界には、あまり魔法を使える人はいないんだけど?
☆.。:* アンリ
「世界を成り立たせている法則が異なると、魔法が使える条件も変ってくるだろうね」
??だけどアンリ、君は僕らの世界にきても、魔旋律はいつもとほとんど同じに使えるよね?
☆.。:* アンリ
「呪波の流れが世界の法則を教えてくれるからね。それを読み取る力があれば、君たちの世界でも魔法は使える」
??世界の法則って、理解するの難しいかな?
☆.。:* アンリ
「どんな世界かによるだろうね」
☆.。:* トリシア
「わたしには無理っぽい感じ……」
☆.。:* 一同
「言えてる」
☆.。:* トリシア
「ぶ~っ! ちょっとけんそんしただけなのに!」
「トリシア」シリーズに出てくる魔旋律や呪歌をまとめた、魔道書のようなものがあると嬉しいのですが?
☆.。:* トリシア
「だよね~。わたしが使えるくらいの基本の魔旋律に関しては、まとめて発表してもいいんじゃない? なまけ者の誰かさん次第だけど?」
??……近いうちに発表する。
☆.。:* トリシア
「ほんとに?」
??大丈夫だって。アンリに頼むから。
☆.。:* トリシア
「……自分じゃやらないんだ」
??やらないんじゃない、できないんだ。
☆.。:* トリシア
「胸張って言うことじゃないでしょ! ショーンじゃないんだから!」
??うう、ひどい屈辱。
☆.。:* ショーン
「貴っ様! それはこっちのセリフだ!」
アーエスの着ている服の全身図が見たいです。
??ということなんだけど、どう、アーエス?
☆.。:* アーエス
「……見たい?」
??いや、見たいと思うから、お便りが来てるんだから。
☆.。:* アーエス
「センスのいい……私が……いつもの……イケてる服で……鏡の前に立てば……この通り……じゃ~ん」
??あのね。それだと分かるの、君だけだから。代わりに僕が答えるけど、いい?
☆.。:* アーエス
「仕方ない……許す……」
??ええっと、全身図については小笠原さんのラフを見てもらえればと。他のみんなの全身図も、ラフで確認してね。ちなみに、ベルのスカートがふくらんでいるのは、重ね着のせいじゃなく、骨組みがあの形を支えてるんだよ。ああいうスカートはクリノリンっていって、こちらの世界でも中世から近代のヨーロッパでは大人気だったみたいだね。
「トリシア」シリーズに出てくる歌や呪歌のメロディーを教えて欲しいのですが? 実際に歌ってみたいので。
☆.。:* アーエス
「……メロディー……こんな感じ……だけど……ララ、ラララ~、ラララ、タラララ~」
??あ、あのさ。ここで僕に聞かせてもダメだと思うよ。どんな曲か分かってもらうには、せめて楽譜にするとかしないと。
☆.。:* アーエス
「……そこを……なんとか」
??う~ん。向こうの世界の楽譜を、こちらの世界の楽譜に写しかえるのは、僕にはちょっと難しいかな?
☆.。:* アーエス
「アンリ先生と……いっしょに……演奏とか……するくせに?」
??楽譜は読めるけど書けないの。いつも耳で覚えて、それにギターで伴奏つけてるだけだから。
☆.。:* アーエス
「……無能」
??ごめん。でも、機会があれば、何かいい方法考えるよ。
☆.。:* アーエス
「期待……薄」
??あのね。

…さてさて、今回のQ&Aはいかがでしたか?
アンリ先生のおかげで、魔法や魔法学校のことが深くわかったよね!
そしてサクノス家の兄弟愛(?)も…!

次回もお楽しみにね!
あなたからの質問、お待ちしています!