トリシアQ&Aコーナー

大好評の「トリシアQ&Aコーナー」は、こちら!
南房先生、小笠原先生、キャラクター、編集部員がお答えします!!
これからも更新していくので、あなたの質問やリクエストをどんどん送ってね☆☆☆

第8回

アーエスちゃんに質問です。リュシアンさんがフィリイちゃんを抱っこしてたの、結局言いふらしたんですか?
??アーエス、どうなの? 翌日には騎士団どころか、街中に噂が広まってたみたいだけど?
☆.。:* アーエス
「……言いふらそうと……思ったけど……残念ながら……」
??ええっと、じゃあ、誰が?
☆.。:* フィリイ
「犯人は私でーす! そりゃあもう、会う人会う人に言いましたとも! 情熱的なリュシアンさんの口づけと愛の告白について、じーっくりと語っちゃいました! もはや王都で知らない人はいません! こうなるもう、既成事実ってことで……」
☆.。:* リュシアン(弓を構えて)
「ほう。やはり貴様か?」
☆.。:* フィリイ
「……あ、いたんですかー?」
☆.。:* リュシアン
「今日こそ息の根を止めてやる! 最初からこうすべきだったんだ!」(矢がビュンビュンとフィリイをかすめる)
☆.。:* フィリイ
「きゃーっ! 激しい愛の表現です!」
??仲がいいんだか、悪いんだか……。
☆.。:* アーエス
「……困った……連中……」
ショーンの花や裁縫の趣味がベルたちに馬鹿にされるのはなぜ? アンリ先生やリュシアンさんの音楽の趣味は馬鹿にされないでしょう?
☆.。:* ベル
「これにはあたしが答えるわ! あのね、男の子らしくない趣味だから馬鹿にしてんじゃないの! ショーンだから馬鹿にしてるんだってば!」
☆.。:* アーエス
「右に……同じ……。師匠……この花を……持ってみて」(アーエス、一輪のバラをリュシアンに渡す)
☆.。:* リュシアン
「こうか?」
☆.。:* 通りかかった女の子その1
「きゃーっ! すてきーっ!」
☆.。:* 女の子その2
「リュシアン様、輝いてます!」
☆.。:* 女の子その3
「すてきすぎ! もう、犯罪よ!」
☆.。:* アーエス
「……ね?」
☆.。:* ショーン
「不、不愉快だ!」
☆.。:* ベル
「ちなみに、ショーンに楽器を持たせると……」(ショーンにリュートを渡す)
☆.。:* 女の子その1
「なに、あれ?」
☆.。:* 女の子その2
「なーんか、弾けもしないのに、かっこつけてるって感じ?」
☆.。:* 女の子その3
「それって最低じゃない!?」
☆.。:* ベル
「ね?」
☆.。:* ショーン
「お、お前たち! 覚えてろ!」(走り去る)
??まあ、ショーンの場合、自分で趣味が騎士の家柄にふさわしくないって思ってることに原因があるんじゃないかな? 堂々としてれば、誰も馬鹿にしないと思うよ。
不良騎士たちは今まで何をしでかしてきたんですか?
☆.。:* プリアモンド
「誰だ、不良騎士って?」
☆.。:* リュシアン
「さあな?」
☆.。:* エティエンヌ
「想像もつかないよ?」
☆.。:* シャーミアン
「貴様ら以外に誰がいるっ!」
☆.。:* プリアモンド
「ええっと?」
☆.。:* リュシアン
「さあな?」
☆.。:* エティエンヌ
「もしかして、シャーミアンちゃんとか?」
☆.。:* シャーミアン
「違う! 貴様たちだ、貴様たち! 馬鹿三兄弟だ!」
??で、どんなことしたんだい、この三人?
☆.。:* シャーミアン
「聞いてくれ! 日常的な命令違反の数々を! さぼりに、抜け駆け、無断外出、上官を馬鹿にした発言……」
☆.。:* プリアモンド
「上官って、シャーミアンだろう? 馬鹿になんかした記憶あるか?」
☆.。:* リュシアン
「さあな?」
☆.。:* エティエンヌ
「むしろ、ほめてるよ? シャーミアンちゃん、可愛ーいって?」
☆.。:* シャーミアン
「それが馬鹿にしてるって言うんだ!」
??あはは、そうかも。
☆.。:* シャーミアン
「そ、その他にも街中での乱闘、破壊行為! 経費の無駄使い!」
☆.。:* プリアモンド
「乱闘と破壊行為は、悪党どもを捕まえるためだからしかたないだろう?」
☆.。:* リュシアン
「さあな?」
??リュシアンって、さっきから会話に参加する気、全然ないよね?
☆.。:* リュシアン
「さあな?」
☆.。:* エティエンヌ
「経費の無駄使いって言うんなら、シャーミアンちゃんの料理とかお菓子作りの方がよっぽど無駄使いでしょ? たくさんの材料使って、結局出来上がるの、ただの炭なんだから」
☆.。:* プリアモンド
「あれ、料理だったのか? 何かの化学実験かと持っていた」
☆.。:* シャーミアン
「き、貴様ら! 斬る! 絶対に斬る!」(逃げる三兄弟を追いかける)
??シャーミアンも、不良騎士の仲間入りだね。
『星見の塔』の授業には、今まで出てきたもの以外にどんなものがありますか?
☆.。:* アンリ
「ええと、『星見の塔』では、魔法の関係の科目の他に、そちらの世界でいう国語や数学、歴史、音楽、体育みたいなものも教えているよ。あとは、それぞれの生徒の個性や希望に応じて、自分のやりたいことを勉強する時間もあるんだ」
☆.。:* アーエス
「……数学……それは……世界の敵……」
??アーエス、君のやってるのは、こっちの世界でいうまだ算数のレベルだから。
☆.。:* ベル
「あたしも数字が並んでるの見るだけで、頭痛がするのよね」
??お父さん、大商人なのに……。アンリ、そっちの世界の体育って想像つかないんだけど?
☆.。:* アンリ
「剣術や護身術、それと長距離走とかだね」
☆.。:* ショーン
「まったく、どれも僕の優雅な人生には必要ないものだな」
??ショーン、亀よりも足遅いからなあ。
☆.。:* ショーン
「……貴様、いつか闇討ちにするぞ」
??あと、面白そうな科目ってある?
☆.。:* アンリ
「薬草学の勉強は、街を出て草原や森で授業をするから人気があるよ。ちょうど、ピクニックみたいで」
☆.。:* キャット
「きちんと薬草学を勉強すれば、ちょっとした病気は自分で治せるようになりますから、トリシアの手にかからなくて済みますわ」
☆.。:* トリシア
「うう、営業妨害」
三兄弟、シャーミアンさんは何歳ぐらいに見られますか?
??まずはプリアモンド。
☆.。:* プリアモンド
「落ち着いているせいで、少しばかり年上に見られるかな。二十歳ぐらいとか?」
☆.。:* セルマ
「あたしといっしょ、あたしと!」
??セルマ、もういいから。次、リュシアン。
☆.。:* リュシアン
「自分が何歳に見えるかなど、誰かに聞いたこともないし、聞いたとしても覚えていない」
??まあ、そんな答えが返ってくる気がしたけど。僕の目からはやっぱり少し年上に、ていうか、プリアモンドと同じぐらいに見えるね。次はエティエンヌ。
☆.。:* エティエンヌ
「僕はちょーっと年下に見られるかなー」
??ああ、プリアモンドと逆で、落ち着きがないからね。
☆.。:* エティエンヌ
「ひっどーい! でも、言えてる」
??シャーミアンは?
☆.。:* シャーミアン
「地位的なこともあって、普段は年上に見られるな。でも……の時は……」(急に小声になる)
??え?
☆.。:* シャーミアン(頬っぺた真っ赤で)
「だから……か……の時」
??もう少し大きな声で言ってくれない?
☆.。:* シャーミアン
「か、可愛い格好をした時は、年相応に見られると言ってるんだ! 何度もくり返させるな、馬鹿者!」
☆.。:* プリアモンド
「か、可愛い?」
☆.。:* リュシアン
「聞き間違いか?」
☆.。:* エティエンヌ
「もしかして、フリルのついたスカートで、こっそりと買い物に行った時の格好? 帽子に花なんか飾って?」
☆.。:* シャーミアン
「…………」(無言で剣を抜き、三兄弟を追いかける)
??あはは、言葉にならないほど怒ってる。
三年前の武術大会では、結局どちらが優勝したんですか?
☆.。:* アンリ(アムレディアを見て)
「あー、ええと……言っていい?」
☆.。:* アムレディア(冷ややかに)
「どうしてこの私に許可を求める必要があるのです、宮廷魔法使い殿? そんなに自慢がしたいのなら、勝手にすればいいでしょう?」
☆.。:* アンリ
「……ごめん。今の会話から悟って」
ぜひ、アンリ先生の健康診断を! シャーミアンさん、三兄弟とフィリイちゃんもぜひ!
☆.。:* マルテ
「では、診療所の助手をつとめる私が、みなさんの健康診断を……あら?」
??アンリ、逃げちゃった。
☆.。:* マルテ
「しょうがないですね。シャーミアンさんとフィリイさんのカルテは、ここに用意しています。これを見ると……まず、シャーミアンさん」
☆.。:* シャーミアン
「ど、どうだ?」
☆.。:* マルテ
「あなたは胃が少し弱っているようです。何かストレスがたまるようなことがあるのなら、注意した方がいいですね」
☆.。:* プリアモンド
「へえ、ストレスかあ」
☆.。:* リュシアン
「副団長などという気楽な立場で、ストレスはないだろう?」
☆.。:* エティエンヌ
「原因、さっぱり分かんないよね?」
☆.。:* シャーミアン
「き、貴様ら以外に、原因があると思うかああああ!」(またまた追いかける)
☆.。:* マルテ(平然と)
「次はフィリイさん。あなたの場合、特に悪いところは見受けられませんが、体力が低いですね。握力、脚力、腹筋、背筋、どれを取っても十歳の子と同じレベルです。運動神経もカタツムリ並みですし、気をつけてください」
☆.。:* フィリイ(リュシアンに抱きつこうとしながら)
「こーんなひ弱な私を守ってくれる王子様ー!」
☆.。:* リュシアン(フィリイをさっとかわして)
「それだけ素早く動けて、どこがひ弱だ?」
??あとは三兄弟の健康診断だけど?
☆.。:* アンガラド
「うふふ……ここからは、騎士団専属医師のわたしが報告するわねー。まず最初はプリアモンドー」
☆.。:* プリアモンド(顔色が真っ青)
「べ、別に以上はないだろう?」
☆.。:* アンガラド
「騎士はみんな怪我が多いけどー、あなたは特に多いわねー。骨折、内臓まで届く重傷、今まで生きてるのが不思議なくらいー。……ものは相談だけど、もし命を落とすようなことがあったら、標本にしていーい?」
☆.。:* プリアモンド
「……絶対に生きのびてやる」
☆.。:* アンガラド
「次はー、医務室にあまり来ないリュシアンねー」
☆.。:* リュシアン
「医務室に行く方が戦いよりも危険だからな」
☆.。:* アンガラド
「あなたは戦い方のスタイルのせいもあるけど、怪我は少ないわー。病気になったこともほとんどなし。健康すぎて、面白くなーい」
☆.。:* リュシアン
「余計なお世話だ」
☆.。:* フィリイ(小声でアンガラドに)
「リュシアンさんの血、余ってません?」 
☆.。:* アンガラド
「飲むのなら、売ってあげるー」
☆.。:* フィリイ
「わーい!」
☆.。:* リュシアン
「喜ぶな! いや、それ以前に買うな、売るな!」
☆.。:* アンガラド
「最後はー、エティエンヌー」
☆.。:* エティエンヌ
「僕も健康そのもの!」
☆.。:* アンガラド
「そうでもないわー、案外怪我が多いかもー」
??(エティエンヌって、表には出ない危険な裏の任務が多いもんなあ)
☆.。:* エティエンヌ(笑って)
「あー、それさ、きっとシャーミアンちゃんに追いかけられて、いっつも殴られてるからだよ」
☆.。:* シャーミアン
「殴られるにはそれだけの原因があるだろうが! 貴様というやつは、貴様というやつはっ!」(逃げるエティエンヌを追いかける)
??確かに、それも怪我の理由のひとつかもね。
トリシア、レン、キャット、三人組に質問です! みなさんが尊敬している人は誰ですか? アンリ先生は除いてくださいね。
☆.。:* トリシア
「やっぱ、ソリスかなあ? 医者としての、わたしの目標でもあるし。まあ、欠点もちょっとは……いくつか……たくさんあるけど」
☆.。:* レン
「僕の場合は、今まで出会った人みんな、かな? 誰からも学ぶところは必ずあるし」
☆.。:* キャット
「お姉さまですわ、当然でしょう?」
☆.。:* ベル
「もちろん、お父さま! かっこよくて、勇ましくって! お父さま、騎士団長やアンリ先生といっしょに戦ったことだってあるんだから!」
☆.。:* アーエス
「……お師匠」
☆.。:* ショーン
「父上と、シャーミアン殿。あの二人は騎士の鑑だな」
??あ、あのさ、この中で僕を尊敬してるって人は?
☆.。:* トリシア
「いる訳ないでしょ?」
☆.。:* レン
「あはは」
☆.。:* キャット
「む、無茶なこと聞きますわね」
☆.。:* ベル
「ちょうど今欲しい服あるんだけど、それ買ってくれたら、嘘ついてあげてもいいわよ」
☆.。:* アーエス
「……身の程を……知るがいい」
☆.。:* ショーン
「愚か者め」
??こ、こいつら……。
アンリ先生! アムレディアさんに誕生プレゼントはあげましたか?
☆.。:* アンリ
「それは秘密」
??いいよ。アムに聞くから。
☆.。:* アムレディア
「もらいましたよ。城内でのささやかなお祝いの後で、ほんの少しだけ二人きりになれる時間があったの。テラスに出て、アンリが夜空を見上げるように言うからその通りにしたら、星がいっせいに降り始めて。光の滝のようで、とってもきれいだったわ」
☆.。:* アンリ
「魔旋律を使って光を曲げ、そう見えるようにしただけだけどね。……今から思い出すと恥ずかしいな」
☆.。:* アムレディア
「高価な宝石よりもずっと嬉しかった。……でも一番嬉しいのは、ずっとそばにいてくれることね。なかなか、お互いに立場があって難しいけれど」
ポムの一番苦手な人は誰ですか?
☆.。:* ポム
「うう、聞かなくても分かってるくせにー」
☆.。:* アーエス(駆け寄ってきて抱きしめる)
「……ぷにぷに!」
☆.。:* ポム
「僕で遊ぶのはやめてええええー!」
ベルとフローラって似てますよね?
☆.。:* ベル
「最近、よく言われるのよね」
☆.。:* フローラ
「そうね。心外だわ」
☆.。:* ベル
「待ってよ、心外なのはあたしの方でしょ?」
☆.。:* フローラ
「あなたは光栄に思うべきでしょう? なにせ、ダンドロ家の令嬢に多少なりとも似ていると言われたんですから」
☆.。:* ベル
「そっちこそ! あんたね、こっちは魔法使えんのよ!」
☆.。:* フローラ
「でも、きれいなのはわたし」
☆.。:* ベル
「なによ!?」
☆.。:* フローラ
「なんなの!?」
??……係わり合いにならない方がよさそ。
シャーミアンの方が後に入ったのに、なぜ副団長になったのですか?
☆.。:* シャーミアン
「我が白天馬騎士団は実力第一主義だからな。年も男女も関係なく、才能と人望があれば責任ある地位につけるぞ」
☆.。:* エティエンヌ
「それって、自分は才能と人望があるって自慢してるの?」
☆.。:* シャーミアン
「ち、違う! そんなつもりは……!」
☆.。:* プリアモンド
「でも、そう聞こえないこともない」
☆.。:* リュシアン
「やれやれ」
☆.。:* エティエンヌ
「……シャーミアンちゃん、もう少し謙虚にならないと、好感度下がるよ?」
☆.。:* シャーミアン
「き、貴様らが頼りにならないから! 私がこうして!」(またまた追いかける)
??つまり、シャーミアンがまじめな性格で、副団長にふさわしい実力があったってことだね。……マルテさんに頼んで、シャーミアンに胃の薬、持ってきてもらわなきゃ。
おしゃべりフクロウって自分のこと美少女って言ってるけど、おしゃべりフクロウとトリシアって似てるから、トリシアのこと美少女って言ってるのといっしょだと思うんですが、どうなんでしょう?
☆.。:* おしゃべりフクロウ
「だーっ! 誰と誰が似てるって!? あたしはあのヤブ医者なんかと全っ然、似てないから! あたしの方が二百倍美少女だって!」
??僕らの目から見ると、そっくりだけど?
☆.。:* おしゃべりフクロウ
「あんた! また財布の中身、バラされたい?」
??どうぞどうぞ。今日は財布持ってきてないもんね。
☆.。:* おしゃべりフクロウ
「……じゃあ、これ、なーんだ?」
??あーっ! いったいどこから!?
☆.。:* おしゃべりフクロウ
「あんたのうちからに決まってんじゃん。えーと、今日の中身は……。あんた、よくこれで生存できてるね? ある意味尊敬するわ」
??放っといてくれ! で、質問の答えは?
☆.。:* おしゃべりフクロウ
「あたしはあたし、ヤブ医者はヤブ医者。別の人間だし、あたしのほうがずーっときれい。もちろん、内面的にもね」
??まあ、個人的な感想だからなあ。
☆.。:* おしゃべりフクロウ
「あー、なんか引っかかる言い方! ビンボー作家のくせに!」
??は、反論できない。
フィリイちゃんは、三兄弟に告白されるなら、どこで、どんな言葉で告白されたいですか?
☆.。:* フィリイ
「そうですねー、プリアモンドさんには緑の草原で。白馬で現れて笑顔でこういって欲しいですねー。『姫君、お迎えにあがりました』って。きゃーっ!」
??リュシアンには?
☆.。:* フィリイ
「えー? リュシアンさんには、もう告白されましたよ?」
☆.。:* リュシアン
「嘘をつけ!」
☆.。:* フィリイ
「だって、わたしを抱きしめて歩きながら言ったじゃないですかー? 『付き合ってくれないと、大レーヌ川に放り込んでやる』って」
☆.。:* リュシアン
「後半しか合っていないだろうが!」
??あの時リュシアンが言ったのは、『親方を助けて怪我をしたのでなければ、大レーヌ川に放り込んでやる』だったね。
☆.。:* リュシアン
「今からでも遅くない。放り込んでやる!」
??あー、リュシアン、それはあとにして。まだ質問が残ってるから。それで、エティエンヌにはどこで、なんて告白されたい?」
☆.。:* フィリイ
「エティエンヌさんの場合はですねー。突然、わたしの部屋にやってきて、大きなぬいぐるみをプレゼントしてくれるんです。それで、『これを僕だと思って、毎晩抱きしめて』って。……ああっ、もう誰と付き合ったらいいのやらー!?」
??ま、まあ、想像するだけなら害はないかな?
☆.。:* リュシアン
「本当にそう思うか?」
??ごめん。
ぜひ、アンリ先生の秘密を!
??アンリ、秘密だって。
☆.。:* アンリ
「秘密なんか、特にないよ。身寄りのなかった僕は第三の魔法院、水の魔法院に小さい時に引き取られ、そこで魔旋律を習った。十歳の時に、魔法院が襲われて、僕はファヴローウェインの森に逃げのびて、三年間をアールヴたちと過ごした。そこで、長の息子のフェリノールと親友になったんだ」
??そのあとは?
☆.。:* アンリ
「僕は人間だから、人間と触れ合うべきだっていう長の言葉に従って、森を出た僕は、永遠の戦士と呼ばれた放浪の老騎士と出会い、いっしょに旅をするようになった。その旅の途中でアムと出会い、アムリオンを貴族たちの悪政から取り戻す戦いに巻き込まれたんだ」
??セルマともこの頃に出会ったんだよね?
☆.。:* アンリ
「うん。セルマの助けがなかったら、アムリオンを取り戻せていなかったろうね」
今、小さいころの自分を思い出して、どう思いますか? トリシア、レン、キャット、三人組、三兄弟、お願いします。
??じゃあ、まずトリシアから。
☆.。:* トリシア
「どうだろ? 普通の子だったと思うけど? まあ、ちょっと可愛かったかも知れないけど」
??いろいろと突っ込みたいけど、次にレンに聞いてみよう。
☆.。:* レン
「僕はお姉ちゃんのあとをついて回ってたなあ。ひとりになるまでは、結構おとなしい子だったかもね」
??キャットは?
☆.。:* キャット
「私もおとなしかったようですわ。反乱が起きてからは、ほとんど口をきけなくなっていたようですし」
??じゃあ、三人組は?
☆.。:* ベル
「ほら、あたしって根っからのお嬢様だし、いつでも話題の中心って感じ? まあ、今でもそんなに違わないかも」
☆.。:* アーエス
「……あの頃は……ごはんが……少なかったから……お腹が……」
☆.。:* ショーン
「ベルやアーエスと出会う前のことを考えると……あの平穏な日々が懐かしくて涙が出てくるぞ。もう一度人生をやり直せるなら、この二人とは絶対に係わり合いにはならないからな!」
??あとは三兄弟だけど?
☆.。:* プリアモンド
「三つの時から、修行に明け暮れてたよ。執事を相手にね。乗馬に剣術、鉄鎚を自分の武器にしようと決めたのは、六つの時だったなあ。騎士の子としては、まあ普通かも知れないよ」
☆.。:* リュシアン
「よく哲学の話をして家庭教師を言い負かせていたな。自分で言うのもなんだが、嫌な小僧だった」
☆.。:* エティエンヌ
「僕はー……ええっと、あんまし自分のことって覚えてないかも。でも、ショーンが生まれてからはずーっとショーンが一番!」
なんで、「三本足のアライグマ」亭って言うんですか?
☆.。:* セルマ(頭をかいて)
「んー。この店は、あたしが買う前から「三本足のアライグマ」亭って名前でさ。名前は変えないっていうのが、ここを買う時の前の主人からの条件だったんだ。たぶん、この店を開いた初代の主人が、そういうアライグマを飼ってたのかもね」
ファンタジア文庫のトリシア先生シリーズと細かい点で違いがあるのはなぜ? トリシアの誕生日とか?
??ファンタジア文庫の世界とこっちとは似ているけど、別の世界。だから、こっちで起こったことがあっちでは別の結果になったり、まったく起こってなかったりもするんだ。でも、トリシアはトリシアだし、レンはレン。性格はほとんどいっしょみたいだよ。
ギイやシーラは今、どこで何をしているのですか?
☆.。:* フィリイ
「それは私も知りたいですー」
??ギイとシーラはカボチャたちを連れて世界を放浪しているみたいだね。時々噂を聞くよ。不思議な貴公子と美女が、悪党を懲らしめながら旅を続けているって。
☆.。:* フィリイ
「じゃあ、とりあえず元気なんですねー。よかったー。次に会う時はー、私とリュシアンさんの結婚式でしょうかー?」
☆.。:* リュシアン
「……貴様、本気で俺の矢の的になりたいか?」
☆.。:* アーエス
「……師匠……ここに……銀の矢を……」
??アーエス、わざわざ用意しなくていいから。
三兄弟の誕生日と年齢、みんなの血液型を教えてください。
☆.。:* アンガラド
「プリアモンドはアンリよりひとつ年上でー、リュシアンが同い年ー、そのひとつ下がエティエンヌよー」
??ええっと……、なんで君が答えるんだ?
☆.。:* アンガラド
「三人の体をー、すみずみまで知ってるのはこのわたしだけー」
??そ、そうですか。
☆.。:* アンガラド
「血液型っていうのはこっちの世界ではまだ広まっていない知識だから説明できないけどー。少なくとも、三兄弟とシャーミアンは同じかもー」
??ちなみに、A型ね。ショーンも同じ。トリシア、レン、ベルはO型で、アンリとアーエスはAB型。アムやキャット、ソリスはB。フィリイは……人間じゃないから不明。
☆.。:* フィリイ
「そんなー。ちゃんと私も調べてくださいー」
??じゃあ、Z型。または夜型か、卵型。
☆.。:* フィリイ
「うう、適当すぎますー」
キャットの誕生日に『狩人の伝令』があったように、アムレディアさんの誕生日にも何かお祭りが行われるのでしょうか?
☆.。:* アンリ
「これについては僕から説明した方がいいかな? アムの誕生日は、アムリオン王国の重大な事件の日と重なっていて、国を挙げてお祝いするような雰囲気じゃないんだ。だから、祝うのはごく一部の家族と友人の間だけってことにしている」
??アムの誕生日は、貴族が反乱を起こして、この国を支配した日だからね。アムは大切な人をその日に亡くしているし。
☆.。:* アンリ
「アムはよく耐えているよ。だから、僕も支えてあげなくっちゃって思うんだ」
☆.。:* アムレディア
「十分に支えになっていてくれているわ」
??な、なんか突っ込みにくい雰囲気。

………さてさて、今回の「トリシアQ&A」はいかがでしたか??

このコーナーでも大人気の三兄弟ですが、「三兄弟がもっと見たい!」というファンのあなたに、ちかぢか嬉しいニュースがあるかもしれません!!
楽しみに待っていてね!