トリシアQ&Aコーナー

大好評の「トリシアQ&Aコーナー」は、こちら!
南房先生、小笠原先生、キャラクター、編集部員がお答えします!!
これからも更新していくので、あなたの質問やリクエストをどんどん送ってね☆☆☆

第9回

最初の質問は、レンだね。
☆.。:* レン
「僕? ていうか、そのやる気のない態度はなに?」
??だって、レンへの質問って、たいていトリシアとの関係だからさ。
☆.。:* レン
「ぐっ!」
??レンは何でトリシアに告白しないんですか? トリシア可愛いから、うじうじしてたら誰かに取られちゃいますよ、だって?
☆.。:* レン
「パットが可愛い? あはは、まさか?」
??顔、こわばってるけど?
☆.。:* レン
「そんなことないって。だいたい、別に告白なんてしなくても」
??レンってさ、トリシアの方から何か言ってくるのを待ってるんじゃない? 自分から積極的に動かないと、恋愛ってうまくいかないもんだぞ?
☆.。:* レン
「あのね! そもそも、一人前の魔法使いになるまでは女の子のことなんか考えられないって!」
??えっ? じゃあ、一生無理ってことだよね?
☆.。:* レン
「そ、そこまで言う?」
これも似たような質問だけど、別の人から。トリシアがもし誰か違う男の子に告白されちゃたら、どうしますかーって?
☆.。:* レン
「告白したやつがどんなやつかによるね。だいたい、パットがどういう反応するのかだってわかんないし」
??けど、二人が仲良くなったら邪魔するよね?
☆.。:* レン
「しないって!」
??冷や汗かいてる?
☆.。:* レン
「うう、どうしてこういう質問ばっかり」
??みんな、気になるんじゃないの? ショーンとトリシアがくっついたら面白いって言う子もいるし。
☆.。:* レン
「……絶対、面白がってるよね?」
??まあねー。
これもまたレンに。舞踏会の後、二人はどうなったの?
☆.。:* レン
「ドラゴンの手当てが終わったら、普通に帰ったよ(注「トリシア先生と奇跡のトビラ!」)のあとがきを見てね!)」
??それだけ?
☆.。:* レン
「うん」
??つまらん連中だなー。
☆.。:* レン
「いったいなにを期待してるんだよ!?」
もうひとつ、レン。レン、女の子・お姉さんっぽい人とかに弱いよね。年下、同じ年、年下、どの子が好き?
☆.。:* レン
「そ、それは……」
??間違いなく年上だね。シャーミアンとか、アムとかの前だと、とたんにいい子になるもんな。
☆.。:* レン
「そんなことないって! 年とか、見た目とか関係なく、性格が合うかどうかだよ!」
??それは建前で、本当は?
☆.。:* レン
「ほんとにそう思ってるんだって! だいたい、僕がアムやシャーミアンの前で大人しいのは、あの二人の恐ろしさを知ってるからであって……」
☆.。:* シャーミアン
「ほう?」
☆.。:* アム
「いいことを聞きましたね」
☆.。:* レン
「………………………………あ」
☆.。:* シャーミアン
「レン、ちょっと話がある。こちらに来い」
☆.。:* アム
「偶然ですね、私も」
(二人、ズルズルとレンを引きずってゆく)
☆.。:* レン
「あ、ちょっと待って! た、助けてーっ!」(消える)
??すまない、レン。僕もあの人たちには逆らえない。
てことで、お次は……っと。へえ、エティエンヌにもいくつか質問が来てるね。
☆.。:* エティエンヌ
「やったー!」
??まずは、エティエンヌは武術大会に出場したんですか? もし出場してたら、成績はどうでしたか?
☆.。:* エティエンヌ
「残念だけど、出てないんだよねー。出場して良い成績残しちゃうと、仕事の方に差し支えるから。僕、あんまり目立つ訳にいかないんだよ」
??もし出場したら、どのくらいの成績になると思う?
☆.。:* エティエンヌ
「うーん、どうかなあ? 準決勝ぐらいまでは残ると思うけど」
??時々、アンリに練習の相手をしてもらってるよね?
☆.。:* エティエンヌ
「うん。でも、ちょっとアンリには勝てないよ。僕の戦い方は、相手を惑わして勝つやり方でしょ? アンリ、そういうのに引っかからないんだもの」
??じゃあ、単純なプリアモンドには勝てるんじゃないか?
☆.。:* エティエンヌ
「あはははは、そうかも! 結局、どっちが先手を取るかだと思うけどね」
じゃあ、もうひとつ。(……これは、みんなに聞かれないように小声で質問しよう)エティエンヌが強いことを知ってるのは誰ですか?
☆.。:* エティエンヌ(こちらもひそひそ声で)
「騎士団では父さんと、シャーミアンちゃん。あと、アンリも知ってるよ」
??シャーミアンは副団長だから?
☆.。:* エティエンヌ
「んー、それもあるけど、僕の騎士団入団試験の時、シャーミアンちゃんも受けてて、たまたま実技で僕とシャーミアンちゃんが試合することになったんだ」
??それで、勝っちゃった?
☆.。:* エティエンヌ
「手加減したつもりだったんだけどねー。あの頃まだ僕小っちゃかったから、ちょっと失敗しちゃって」
??それで、君は入団試験に合格して……。
☆.。:* エティエンヌ
「シャーミアンちゃん、落ちちゃった」
??つ、ついてない子。
これもエティエンヌ。彼女はいるんですか? ショーンとどっちが好きですか?
☆.。:* エティエンヌ
「彼女? それってシャーミアンちゃんのこと?」
??へっ!? 君たち、付き合ってるの?
☆.。:* エティエンヌ
「うん。でも、シャーミアンちゃん、恥ずかしがって秘密にしてるけど」
☆.。:* シャーミアン(突然登場)
「貴っ様ああああああああああああああああっ! 根も葉もないことを言うなああああああああああっ!」
☆.。:* エティエンヌ
「ほら、からかうと本気するから、すっごい面白いでしょ?」
??冗談だったの?(一瞬、本気にした)
☆.。:* シャーミアン(ジャキーンと剣を抜く)
「……斬る! もう我慢もここまでだ! 絶対に斬る!」
☆.。:* エティエンヌ
「じゃ、そゆことでー」(逃げる)
ショーンとどっちが好きかって聞きそこなったけど、彼女いなそうだからかまわないか。ま、ちょうどいいし、次の質問はシャーミアンにだね。
☆.。:* シャーミアン(いつもの十倍ぐらい怒りながら)
「なにがちょうどいいんだ! あの馬鹿、絶対に捕まえて処刑する!」
??まあまあ。シャーミアンから見て、サクノス家の四兄弟で信頼できる方から順番をつけて、だって。
☆.。:* シャーミアン(剣を収め、考え込む)
「信頼だと? うーんまずショーンだけだろう、あの四人の中で頼りになりそうなのは。あと数年したら、ショーンはきっといい騎士になって私を支えてくれると思うぞ」
??じゃあ、第二位は?
☆.。:* シャーミアン
「頭が固く、ゆうずうが利かない上にとんでもなく不器用だが、プリアモンドだろうな」
??……頭が固くてゆうずうが利かないのって、誰かさんも一緒だと思うけど?
☆.。:* シャーミアン(剣をまたまたジャキーンと抜いて)
「何か言ったか?」
??そ、空耳だって。三位は誰かな?
☆.。:* シャーミアン
「リュシアンだ。口は悪いが、やるべきことはきちんとするからな」
??ってことは、最下位はエティエンヌかあ。ぜんぜん意外じゃないなあ。
☆.。:* シャーミアン
「ここで大逆転を期待してどうする?」
☆.。:* エティエンヌ(ひょいと顔を出して)
「ひっどーい! 僕はこんなにシャーミアンちゃんに尽くしてるのにー」
☆.。:* シャーミアン
「そこにいたか! このボンクラ騎士ーっ!」(追いかける)
☆.。:* エティエンヌ
「きゃああああー」
ついでにショーンにも質問。
☆.。:* ショーン
「ついでとはなんだああああああっ!」
??三兄弟の中で誰が一番好きですか?
☆.。:* ショーン
「う、うむ。こういう質問はよく来るが、まあ、プリアモンド兄上だろうな。あとの二人ときたら……」
??ああ、プリアモンドってけっこう人望あるよね。バジリスクに石にされたことがあるくせに。
☆.。:* プリアモンド
「悪かったな」
??あ、いたの?
☆.。:* プリアモンド
「いるのが分かってて言っただろう?」
??うん。
☆.。:* プリアモンド
「…………」
??まあ、気苦労が多いのは認めるよ。リュシアンからは上から目線で口をきかれるし、エティエンヌのことではいつもシャーミアンに文句を言われるし、武術大会ではアンリに負けるし。
☆.。:* プリアモンド
「た、立ち直れなくなりそうだ」
じゃあ、今度は吸血鬼のフィリイに質問。一か月に一、二滴血をなめているそうですが、誰の血なんですか?
☆.。:* フィリイ
「ええっとー、私がなめている血はー、騎士団の医師アンガラドさんにもらっている血なんですよー」
??へえ。じゃあ、あの血はアンガラドのなんだ。
☆.。:* アンガラド(ぬっと背後から登場)
「ふふふふー、違うのよー」
??どわっ! び、びっくりしたー!
☆.。:* アンガラド
「うふふふー。お久しぶりねー、血ー、ちょうだーい」
??ちょ、ちょっと待った! 今はQ&Aコーナーの途中で……。
☆.。:* アンガラド
「質問なら答えてあげるわー。あの血はねー、健康診断の時に取った、プリアモンドちゃんの血よー」
??プ、プリアモンドの?
☆.。:* アンガラド
「プリアモンドちゃんなら、けっこー血を抜いても平気だからー」
☆.。:* プリアモンド
「平気じゃない! 道理でいつも健康診断のあとは頭がフラフラすると思ったら、そういうことか!」
☆.。:* アンガラド
「プリアモンドちゃんはねー、私に血をくれるために騎士団に入ったみたいなものなのー」
☆.。:* プリアモンド
「……頭痛がしてきた」
☆.。:* アンガラド(ビーカーを手に持って)
「それはー、頭に血が上ってるせいよー。血、抜きましょー」
☆.。:* プリアモンド
「うあっ! く、来るなー!」(全速力で逃げる)
??放っておこ。
さてと、これもフィリイに。フィリイはプリアモンド、リュシアン、エティエンヌが大好きですよね?
☆.。:* フィリイ
「はーい、大好きですよー」
??ショーンやレンをはじめとした、他の男の子たちのことはどう思ってるの? 特にショーン、だって……ぷっ!
☆.。:* ショーン
「笑うなああああっ!」
☆.。:* フィリイ
「そうですねー。お子ちゃまはどうでもいいって感じですかあー」
☆.。:* ショーン
「お、お子ちゃまだとおおおおおっ! 貴様! 誰が服を作ってやったと思うんだ!」
☆.。:* フィリイ
「恩着せがましいのも、嫌な感じですねー。男の子が、女の子にプレゼントするのは当然のことなのにー」
??き、君たち、相性悪そうだね。
☆.。:* フィリイ
「まあ、どうしてもって言うんなら、お情けで一回ぐらいデートしてあげてもいいですよー」
☆.。:* ショーン
「……いつか滅ぼしてやる、このダメ吸血鬼」
??じゃあ、レンは?
☆.。:* フィリイ
「レン君ですかー? ちょっと頼りない感じですねー。むしろ、アンリさんの方がー」
☆.。:* アム(どこからともなく登場)
「あらあら、なんのお話かしら?」
☆.。:* フィリイ
「あ、王女様」
☆.。:* アム
「アンリのことなら、私と話しましょう」
☆.。:* フィリイ
「あれー」(ズルズルと引きずられてゆく)
き、気を取り直して、お次はっと……。『三本足のアライグマ』亭のことかあ。前にも来てたけど、名前の由来をどうしても知りたいみたい。
☆.。:* キャスリーン
「そーんな時のためにっ!」
??うわっ! 呼ばれてもいないのに、いきなり登場するね。
☆.。:* キャスリーン
「まーさかの時の麗しのキャスリーン姫ですわ! オーッホッホッホッホッホッ!」
??で、なに? 今は『三本足のアライグマ』亭の名前についての質問で、君は関係ないと思うんだけど?
☆.。:* キャスリーン
「せっかくその答えを知る人を連れてきてあげたのに、態度、悪いですわね」
??本当?
☆.。:* キャスリーン
「この私が、うそをついたことがありまして!? さあ、登場ですわ! セルマに『三本足のアライグマ』亭を売った、ロドリーさん!」
☆.。:* ロドリー老人(よろよろと登場)
「ごはんはまだかのー?」
??あ、あのー、『三本足のアライグマ』亭の名前の由来について、質問が来ているんですけど?(大丈夫かな、このじいさん?)
☆.。:* ロドリー
「なになに、わしのチャームポイントが知りたいとー?」
??いや、そういうんじゃなくて、『三本足のアライグマ』亭の……。
☆.。:* ロドリー
「なんと! イチジクのパイをおごってくれるとー!? わしゃ、甘いものに目がなくてのー!」
??だから、『三本足のアライグマ』亭……。
☆.。:* ロドリー
「昔は良かったぞい。このあたりにもまだ空き地があって、わしらは良くそこで遊んだもんじゃわい」
??なんか、もういい……。
☆.。:* キャスリーン
「わ、私も反省してますわよ」
次いってみよ、次! ポム、ちょっと来て!
☆.。:* ポム
「ピー(はーい)」
??ポム、こういう質問が来てる。ポムと雷雲は前に仲良くなってたけど、今はどう?
☆.。:* ポム(トリシアが通訳してます)
「別に仲がいいって訳じゃないよ。でも、なんだかなつかれちゃって」
??遊びにきたりする?
☆.。:* ポム
「うん。でも、あの子がくると、決まって僕が大事にためておいたお菓子が減ってるんだよね」
??さすが、おしゃべりフクロウの飼いドラゴン。
今度はアンリに。アンリ先生が水の魔法を得意とするなら、レンやトリシアやキャットはどんな魔法が得意なんですか?
☆.。:* アンリ
「本人たちに直接聞いた方がいいと思うけどなあ」
??君にってご指名だから。
☆.。:* アンリ
「うーん。レンの場合はどの魔法もそこそこ以上にできるんじゃないかな? トリシアは治癒魔法系だから、七つの魔法に区分する分類法だと、水と光の魔法。キャスリーンは召喚魔法が使えるけど、これは闇の魔法に属するものだね」
☆.。:* レン(せきばらいして)
「先生、僕が得意なのは、やっぱり戦いで使う攻撃魔法だと思うんだけど?」
☆.。:* アンリ
「そ、そう?」
☆.。:* トリシア
「へー、得意だと思ってるんだ、あれで?」
☆.。:* キャスリーン
「あらあら、そこそこのくせに」
☆.。:* レン
「な、なんだよ、みんな! その冷たい反応は!?」
そっちの世界では金貨一枚はどのくらいの価値があるんですか? これもアンリに聞こう。
☆.。:* アンリ
「これはなかなか難しい質問だね。特にそっちの世界と比べると、なにを基準に考えるかによって、ぜんぜん話が違ってくるんだ。たとえばこちらの世界では、食料品や家賃は安いけど、服や金属製品は高かったりする。どっちの値段をもとにするかで、下手をすると五倍ぐらい違う計算になるよ」
??だいたいでいいんだけど?
☆.。:* アンリ(さらさらと計算して)
「うん。王都で一番出回っている金貨の場合、一枚は十万から十二万円ぐらいだね」
??王都で一番出回っている金貨ってことは、他の金貨もあるんだ?
☆.。:* アンリ
「金貨だけじゃなく、銀貨も銅貨もね。どれも、重さで価値が決まるから。だいたいだけど、銅貨二百枚で銀貨一枚。銀貨百二十枚で金貨一枚と考えてくれていい。ちなみに、トリシアの診療所がセルマに払っている家賃は月に銀貨二十五枚」
??服の値段はどのくらい?
☆.。:* アンリ
「トリシアが着ているような普通の服なら、だいたい銀貨五十枚から。ベルの服なら金貨十枚以上はすると思うよ」
じゃあ、ついでにこれも。みんなは魔法使いだけど、こっちのみんなが思っているイメージみたいにホウキで飛んだりとかはできないんですか?
☆.。:* アンリ
「……あ、あのさ。本当なら君が答えるべき質問を、面倒だからって僕に押しつけていない?」
??そうとも言う。
☆.。:* アンリ
「そちらの世界で、どうして空を飛ぶのにホウキを使うのかがまず分からないんだけど……。飛行の魔旋律はいくつかあるよ。風の魔法院で学ぶ高等魔旋律もそうだし、水の魔旋律でも霧をまとって空中移動するものがあるね。どちらも強力な呪波を練る必要があるから、うちの生徒たちにはまだ無理だけど」
☆.。:* トリシア
「そういえば、レン、飛ぼうとして川に落ちたことあったよね?」
☆.。:* レン
「そんな昔のこと、今思い出さなくていいから」
??とにかく、飛ぶのにホウキはいらないってこと?
☆.。:* アンリ
「まあ、そうだね。何かにまたがって飛ぶなら、もっと安定したものがいいんじゃない?」
??た、確かに。
アンリとアムがアムリオンを救った話が知りたいんですが、という質問もあるけど?
☆.。:* アンリ
「これも僕? 書くのは君じゃないの?」
??書いてまとめたものはあるけど、長すぎて発表する場所がないの。原稿用紙で八百から千枚ぐらいになる話だしさ。
☆.。:* アンリ
「ここでは?」
??トリシアのお部屋で? うう、考えとく。
またまたアンリに。この前のQ&Aコーナーでアンリとアムが妙に素直だったんですけど、いきなりどうしたんですかって?
☆.。:* アンリ
「い、いきなりって言われても……誕生プレゼントのことかな? 毎年出来る限りプレゼントは贈ってるし、前回はたまたま話に出ただけだよ。それに普段、僕らは喧嘩しないしね。ただ、王女と宮廷魔法使いだから、立場を考えて距離を置いているだけであって」
☆.。:* アム
「二人きりの時と、そうでない時は違うということね」
☆.。:* アンリ
「……いや、そう言い切っちゃうのもどうかな?」
☆.。:* アム(冷ややかな目で)
「そうね。距離を置こうとするのは、私ではなくて、あなたの方だから」
??アンリ、まずい雰囲気になってきたぞ?
☆.。:* アンリ(小声で)
「うん。そんな気がする」
☆.。:* アム(黒髪をかき上げて)
「今までのこと、このコーナーで全部しゃべってもいいのよ、宮廷魔法使い殿?」
☆.。:* アンリ(ため息をついて)
「分かった。このあと、星見の塔でハーブティーをご馳走する。それで仲直りって、どう?」
☆.。:* アム(にっこりと)
「よろしいですわ。そもそも、私たち、喧嘩なんかしてないですけど」
やれやれ。今度はベルとフローラに。ベルとフローラは友だちになろうとはしないんですか?
☆.。:* ベル
「誰が?」
☆.。:* フローラ
「誰と?」
☆.。:* ベル
「なんで?」
☆.。:* フローラ
「どうして?」
☆.。:* ベル
「ありえない」
☆.。:* フローラ
「無理」
??友だちになれるかどうかはともかく、息はピッタリみたい。
ええっと、その次の質問は……なになに『舞踏会でトリシアとレンが「アレ」な感じになりましたが、ベルは騒ぎませんね?』……って、これ、ベルに聞いたらマズいよなあ。
☆.。:* アーエス(胸を張って)
「……代わりに……この……Q&Aコーナーの……マスコットガールが……」
☆.。:* ショーン
「誰がマスコットガールだ、誰が!? ていうか、マスコットガールってなんだ!?」
??代わりに突っ込んでくれてありがとう。でも、ベルが騒がないのはどうしてだろ? 舞踏会の時、ベルも一緒にいたよね?
☆.。:* アーエス
「……舞踏会では……アーエス……ショーンと……踊りながら……足を踏んだとか……お前が踏んだとか……喧嘩してて……レンのことを……見てる暇が……なかったから……」
??気がつかなかったんだ?
☆.。:* アーエス
「……言った方が……いい?」
??余計な口きかないように。