トリシアQ&Aコーナー

大好評の「トリシアQ&Aコーナー」は、こちら!
南房先生、小笠原先生、キャラクター、編集部員がお答えします!!
これからも更新していくので、あなたの質問やリクエストをどんどん送ってね☆☆☆

第14回

  • ??ただいまー! オーストリアとチェコを巡る取材旅行から帰ってまいりましたー!
  • ☆.。:* トリシア
    「お土産! お土産は!?」
  • ??ない!
  • ☆.。:* トリシア
    「このドケチ!」
  • ??だってさー、帰りのウィーンで飛行機に乗る時には、日本円で百円ちょっとしか残ってなかったんだぞ? 買い物なんか、できる訳ないじゃん。
  • ☆.。:* トリシア
    「空港から家まではどうしたのよ?」
  • ??電車賃、借りた。
  • ☆.。:* トリシア
    「……計画性って言葉、知ってる?」
  • ??(聞こえない振り)ああっと、話は変るけど、アンリやアムがアムリオンを救った話が読みたい、ってお便りが来てたんだ。
  • ☆.。:* トリシア
    「はい! わたしも読みたい!」
  • ??けどさ、あの二人、自分の活躍の話はあまりしたがらないんだよね。
  • ☆.。:* トリシア
    「じゃあ、短編でこっそり、ばれないようにやったら?」
  • ??なるほど。じゃあ、気が向いたら、このページで少しずつ発表するってことで。
  • ☆.。:* トリシア
    「き、気が向いたら? 当てにならないなあ」
  • ??それじゃまあ、今回、最初の質問、行ってみよーっ!
アムリオンでの、一月から十二月までの呼び方を教えてください。
??まあ、こういう面倒な話はアンリだな。じゃ、説明頼む。
☆.。:* アンリ
「まったく、そのものぐさな性格、治る気配がないね」
☆.。:* トリシア
「でも、アンリ先生が解説してくれた方が分かりやすいし」
☆.。:* アンリ
「だといいけど。まず簡単に説明するけど、アムリオンや周囲の国で使われている暦では、一年は十二か月、三百六十日だよ。そっちの世界の一年より、五日短いよね? でも六年ごとにうるう月が入って、その年は十三ヶ月になるんだ。それぞれの月の呼び方は、君たちの言葉に訳すと、次の通りだね」
  • 一月 蒼黎月(ペールドーンズ)
  • 二月 早芽月(アーリイバージョン)
  • 三月 輝蕾月(シャイニングバッズ)
  • 四月 花薫月(フレイグラントブルームズ)
  • 五月 朝露月(モーニングデュー)
  • 六月 紫草月(ヴァイオレットグラシズ)
  • 七月 緑陽月(サンシャインメドウ)
  • うるう月 闇霊月(ダークソウルズ)
  • 八月 白雷月(ホワイトサンダーズ)
  • 九月 金葉月(ゴールデンリーブズ)
  • 十月 銀霜月(シルヴァーフロスト)
  • 十一月 森昏月(フォレストダスク)
  • 十二月 静雪月(シリーンスノー)
??ちなみに、曜日の呼び方は?
☆.。:* アンリ
「週という単位は、僕らの暦にはないんだ。だから、曜日の呼び方も当然ないよ」
??じゃあ、一か月をもっと細かく分けたい時は?
☆.。:* アンリ
「一か月を十日ごとに上旬、中旬、下旬に区切っている。星見の塔の場合、上旬、中旬、下旬の十日目が休日だね」
トリシアはいつ、動物と話せるって気づいたの?
☆.。:* トリシア
「南の森の中で、ワイバーンと会った時かな? あの時はキャットのせいでひどい目にあったけど」
☆.。:* キャスリーン
「そ、そんなこともありましたわね。今となっては、どーでもいい思い出ですわ」
☆.。:* レン
「普通にいい思い出じゃないんだ?」
??くわしくは、『トリシアただいま修行中!』を読んでねー。
みんなは怖い人とかいるの?
??まずトリシアから。
☆.。:* トリシア
「んー、「星見の塔」に入りたての頃とか、よくセルマに叱られてたけど、怖くはないよねえ。わたしは特にいないかな、怖い人」
??レンは?
☆.。:* レン
「アムレディア王女」
??そ、即答?
☆.。:* キャスリーン(小声で)
「私もお姉さまですわ」
☆.。:* アムレディア(満面の笑顔で)
「あなたが二人には、あとでお話がありますから、私の部屋にいらっしゃい」
☆.。:* レン・キャスリーン
「ひいいいいいいーっ!」
??次は後輩三人組。ショーンから聞こう。
☆.。:* ショーン
「ふ、この僕に怖いものなどあるはずがなかろう?」
??ベルのことは?
☆.。:* ショーン
「こ、怖いことなどあるものか!!」
??膝がガクガク震えてるけど? 次、ベルは……怖い人なんかいないだろうなあ。
☆.。:* ベル
「失っっ礼ね! あたしだっているわよ、怖い人ぐらい!」
??誰?
☆.。:* ベル
「あたしが怖いのはあたし。この美しさが怖いわ」
☆.。:* アーエス(ため息をついて)
「……ごめん……この子……少し……脳が……」
☆.。:* ベル(アーエスをにらんで)
「あんたって、時々ほんっっと、失礼よね!」
??その失礼なアーエスは誰が怖い?
☆.。:* アーエス
「……自分……この……知性と……才能が……怖い」
☆.。:* ベル
「あたしと大して変わらないでしょが!」
??アンリも怖いのはアム?
☆.。:* アンリ
「アムは怖くはないよ、怒りっぽいだけ」
☆.。:* アムレディア
「私が怒りっぽい? いつ、どこで、どういう理由であなたに対して怒りました? 発言内容の記録は? 証人はいますか? その人たちの宣誓書を持っていらっしゃい!」
☆.。:* アンリ
「ほらね?」
??アンリはアムの扱い方をよく知ってるからなあ。で、君の怖い人は?
☆.。:* アンリ
「姉さん、かなあ? 小さい頃、よく森で迷子にさせられた」
??アム、君は?
☆.。:* アムレディア
「母かしらね。しょっちゅう、貴婦人らしくしろとか、部屋で剣を振り回すなとか、タピストリー織りの練習をさぼるなとか、ガミガミガミガミ」
??タピストリー織りかあ。君たち姉妹、そういう芸術的な才能はないよね?
☆.。:* アムレディア
「よけいなお世話です!」
??セルマ、君も怖い人なんか、この地上に存在しそうにないんだけど?
☆.。:* セルマ(胸ぐらをつかんで)
「言い方がいちいち引っかかるんだけど?」
??き、気のせいじゃない?(と、目をそらす)
☆.。:* セルマ
「あたしが怖いのは……ごめん、やっぱいない」
??三兄弟は、怖い人とかいるかな?
☆.。:* プリアモンド
「シャーミアン」
☆.。:* リュシアン
「シャーミアン」
☆.。:* エティエンヌ
「シャーミアン」
☆.。:* シャーミアン
「ふざけるな! 貴様ら、全く怖がってなんかいないだろう!」
☆.。:* プリアモンド
「ほら、怖い」
☆.。:* リュシアン(棒読みのせりふで)
「コワイコワイ」
☆.。:* エティエンヌ
「きゃーん! こっわーい!」
??こいつら、まじめに答える気ないな。シャーミアンは?
☆.。:* シャーミアン
「うちの騎士団長だな。まじめで厳しい人なので、もちろん尊敬もしているぞ」
??息子の育て方は間違ったみたいだけど?
☆.。:* シャーミアン
「その点が不思議だ」
読み切りで惚れ薬を作っていたけど、みんなは実際に誰に使いたい?
??という訳でトリシアから。
☆.。:* トリシア
「使わないわよ、半日しか効かない薬なんて。ずーっと効く薬だったら、考えちゃうけど」
☆.。:* アンリ
「だいたい、この種の薬の効果は短いからね」
??レンは誰に使うかだいたい分かるから、答えなくてもいいよー。
☆.。:* レン
「別にトリシアに使うって決まってないだろ!」
??自分でバラしてるし。
☆.。:* レン
「うう……」
??キャットは誰に使いたい?
☆.。:* キャスリーン
「特に使いたい相手はいませんわねえ。強いて言えば、アン……」(アムがにらんでいるのに気がついて)「やっぱりいませんわ、オーッホッホッホッホッ!」
??君のことだから、全国民に飲ませる、とか言うと思った。
☆.。:* キャスリーン
「そ、その手がありましたわね!」
??なんだ、思いつかなかっただけか。ショーン、君は誰に飲ませる?
☆.。:* ショーン
「あの薬に関わるのは、二度とごめんだあああああっ!」
??あはは、やっぱりそうか。ベルは……まあ、聞くまでもないよなあ?
☆.。:* ベル
「先輩に毎日朝晩飲ませるに決まっているでしょ!」
??アーエスは?
☆.。:* アーエス
「……誰でも……いいから……飲ませて……告白させて……こっぴどく……振る……」
??小悪魔を通り越して悪魔だな。じゃあ、優等生的な返事しか返ってきそうにないアンリは?
☆.。:* アンリ
「だから、飲ませないって」
??だよなあ、そんなもの使わなくてもモテるから。ソリスとか、アールヴの女の子たちとか、
☆.。:* アムレディア
「……アールヴの女の子ねえ。さぞ、みんな可愛いんでしょうね」
☆.。:* アンリ
「幼なじみだよ。ていうか、みんな僕よりずっと年上だぞ」
☆.。:* アムレディア
「年は上でも、きれいなんでしょ?」
??はいはい、そこのお二人さん、痴話喧嘩は邪魔だから向こうでやってね。お次は三兄弟だけど……?
☆.。:* プリアモンド
「必要ないなあ」
☆.。:* リュシアン
「薬などに頼らなくても」
☆.。:* エティエンヌ
「だよねえ。ショーンは警戒して飲んでくれないだろうし」
??予想通りの答え、ありがとう。最後は……是非とも惚れ薬が必要なシャーミアン。
☆.。:* シャーミアン
「どういう意味だ!?」
??だって、今までに告白されたこととか、ないでしょ?
☆.。:* シャーミアン(剣を抜いて)
「お前もバカ三兄弟と一緒か!? 斬る! 叩っ斬る!」
??きゃああああーっ!(と、エティエンヌの真似)
アンリは惚れ薬をどうしたの?
??という質問がきているけど?
☆.。:* アンリ
「あれは処分したよ、もちろん」
??処分したって、川に流したとか?
☆.。:* アンリ
「そんな危険なことはしないさ。火の魔法のクリオン・ティールで完全に焼き尽くしたんだ」
☆.。:* トリシア
「惚れ薬って液体でしょ? わたしのクリオン・ティールじゃ、燃やせないよ」
☆.。:* レン
「呪波の強さが違うって。攻撃魔法の破壊力は、使用する魔法使いの呪波の力に比例するんだ」
☆.。:* トリシア
「そっかあ。わたしも、もーっと練習しないとね」
☆.。:* レン
「……頼むからやめて、攻撃魔法ばっか練習するの」
おしゃべりフクロウにお願いです。私を弟子にしてください! あと、おしゃべりフクロウが弟子にしたい人は誰ですか?
☆.。:* おしゃべりフクロウ
「弟子? いいけど、うちの修行は厳しいよ。忍び足や鍵開けの訓練を始める前に、部屋の掃除とか、料理とか、雷雲の散歩とかやってもらわないと」
??それって、単にこき使う気だろ?
☆.。:* おしゃべりフクロウ
「そーとも言う」
??弟子にしたいのは?
☆.。:* おしゃべりフクロウ
「んー、やぶ医者こき使ってもいいんだけど、才能がありそうなのはレンかな?」
☆.。:* レン
「ドロボーの才能があるって言われても、全然うれしくない」
??レンは意外と単純だから、ドロボーになってもすぐに捕まるな。
おしゃべりフクロウは、どうやって雷雲と出会ったの? やっぱり盗んだの?
??これも君にだね。で、やっぱり盗んだの?
☆.。:* おしゃべりフクロウ
「盗んでない! いや、黒竜の巣にお宝盗みに入ったのは事実だけど、そこの黒竜、病気で死んでて、卵だけがあったのよ。で、その卵から生まれたのが雷雲。そのまま放っとけないでしょ?」
??へえ、いいところもあるんだ?
☆.。:* おしゃべりフクロウ
「あたしは世界一心優しい美少女怪盗なんだってば!」
トリシアに質問です。レンとデートしたことありますか? 他の女性軍も教えてください。
☆.。:* トリシア
「デート? 時々、アンリ先生と東街区に行くよ」
??それはアンリを無理矢理買い物につき合わせてるだけだろ? レンとは?
☆.。:* トリシア
「レン? たまに一緒にどこかに行くだけでしょ?」
??デ、デートって見なしてないんだ? いつも食事代払わされてるのに、あいつ、哀れだな。キャットは?
☆.。:* キャスリーン
「レンと一緒の時はもれなくトリシアが、ショーンと一緒の時はもれなくベルとアーエスがくっついてくるのですよ? ふつうのデートなんて」(ため息をつく)
??アムはどう?
☆.。:* アムレディア
「幼い頃に、婚約者とよく散歩はしましたね」
??アンリとは?
☆.。:* アムレディア
「か、彼とは仕事の関係で会うだけです!」
??その割に耳赤くなってるし?
☆.。:* アムレディア
「……あなたほど地下牢がお好きな方は、そうはいませんね?」
??ああっと、次! 次はベルに聞いてみよう!
☆.。:* ベル
「星見の塔で先輩と一緒の時はみんなデート!」
??まあ、そう思い込むのは勝手ってことで。アーエスはないよなあ、デート?
☆.。:* アーエス
「何を……おっしゃる……うさぎさん……」
??へ? あるの?
☆.。:* アーエス
「……毎週……モコモコとの……デートは……定番……」
??ポムかあ。あいつも可哀想だよなあ。次、セルマはデート経験豊富そうだけど。
☆.。:* セルマ
「ま、まあね」
??でも、最近はなさそう。
☆.。:* セルマ
「……そろそろ、たまってるツケ、払ってもらおうかねえ?」
??だーっ! 悪かった! セルマはモテる! デートの順番待ちの行列が、街の外まで続くくらい!
☆.。:* セルマ
「わざとらしいんだよ!」
??最後はシャーミアン! ……って、シャーミアンはなしだよなあ。
☆.。:* シャーミアン
「決めつけるな! 私だって、デートぐらい!」
??あるの?
☆.。:* シャーミアン
「……ない!」(と、逃げる)
アーエスはいつからポムが好きになったの?
☆.。:* アーエス
「……あれは……天と地が……作られて……三日目のこと」
??また適当なことを。
☆.。:* アーエス
「もともと……モコモコしたもの……大好き……だった……けど……初めて……トリシアの……診療所に……青いモコモコが……来た時に……これぞ……理想の……モコモコ……だと」
?? 『トリシア、先生になる!?』の終わりのあたりだと、もう完全にオモチャ扱いしてるしね。
☆.。:* ポム
「ピー、ピーピピッピー(ううー、こっちはいい迷惑だよー)」
トリシアって、お肉を食べますか?
☆.。:* トリシア
「お肉はねえ…」
☆.。:* フィリイ(トリシアをどんと突き飛ばして)
「質問ですー。人魚料理は肉ですかー、それとも魚に入りますかー?」
☆.。:* マーメイドのアーリン
「な、なによ!? それって、あたしのこと?」
☆.。:*
??に、人魚は……肉かな?
☆.。:* フィリイ
「ではー、新メニューに加える時には、肉料理のところに書けばいいんですねー」(と、メモを取る)
??もしかして、最近アーリンの方がお客さんに人気があるから?
☆.。:* フィリイ
「ふふふ、三本足のアライグマ亭のアイドルの座は、このフィリイちゃんのものですー。魚なんかに渡しませんー」
みなさんの好きな食べ物、嫌いな食べ物を教えてください。
??まず、トリシアから答えて。
☆.。:* トリシア
「んっと、好きなのはセルマが作った、新鮮なフルーツのジャムを使ったタルトとかクッキー。あまり変なものじゃなきゃ、嫌いなものはないかな? ゴキブリとか、ムカデとか、あとゴブリンはちょっとダメだけど」
??たいていの人はそうだよ。レンは?
☆.。:* レン
「好きなのは、自分で釣ってきた魚で作ったパイとかシチュー。あと、酸っぱくない果物。嫌いなのは、酸っぱい果物」
??じゃあ、これ食べてみて。
☆.。:* レン(口にして)
「……ぶはっ!」
??なるほど、果物じゃなくても、酸っぱいものはダメなんだな。
☆.。:* レン
「何だよ、これ!」
??ところてん(関東風)。ちなみに漢字だと『心太』と書く。
☆.。:* レン
「……こっちの世界に存在しなくてよかった」
??キャット、君の好きなものと嫌いなものは?
☆.。:* キャスリーン
「好きなものは、フォワグラのソテーに、鹿肉のステーキ、トリュフと羊のチーズのサラダに、レバーの赤ワイン煮! 値段の高い高級な料理ならすべてですわ! 嫌いなものは、もちろん安いもの!」
☆.。:* フィリイ
「ならー、今日のお勧めは人魚のカルパッチョ、バジルソース添えですー。お値段は金貨百枚ー」
☆.。:* キャスリーン
「そんなものが食べられる訳がないでしょう!」
??次はアンリだけど……、君の答えって、いつもあんまり面白くないよね?
☆.。:* アンリ
「どうして面白がらせなきゃいけないんだよ? 嫌いなものは特になし。好きなものは……ええっと、ハーブ・ティーかな?」
??君、嫌いなものが特にないって言ったけど、アムが作ったものでも食べられる?
☆.。:* アンリ
「そ、それは……胃の薬、トリシアにもらってきていい?」
☆.。:* アムレディア
「……アンリ、あとで覚えていらっしゃい」
??アム、君は好きな食べ物や嫌いな食べ物はある?
☆.。:* アムレディア
「嫌いなものは、肉の脂身だけど、絶対に食べられないって程ではないわ。好きなものは……そう、旅の途中で食べる簡単な保存食が好きね。乾いたパンにチーズとか、乾し肉と豆のシチューとか」
☆.。:* アンリ
「そうか。だから君が作る料理はいつもパッサパサ……たたたたたあーっ!」(アムにつねられた)
??じゃあ、次はショーン。
☆.。:* ショーン
「好きなものは、うちの料理人たちの作る香料をふんだんに使ったポットローストだな。まあ、それほど高い料理でなくとも、『三本足のアライグマ』亭で出るものはたいてい僕の口に合う。嫌いなものに関しては、ここにリストを作った。よく読むように」
??なになに、ニンジン、ピーマン、パプリカ、マッシュルーム、ブロッコリー、カボチャ、カリフラワー、エシャロット、キュウリ、ナス、セロリ、コリアンダー、ブルーチーズ、魚貝類、レバー、羊肉、鴨肉……って、軽くノート一冊分はあるじゃないか!? 多すぎだろ、嫌いなもの!
☆.。:* ショーン
「ちなみに、こっちには嫌いな人間リストもあるが?」
??それ今、関係ないから。ベル、君の番。好きなものの方で、レンって答えるの、なしだからね。
☆.。:* ベル
「ぐっ! ……だったらそうねえ、好きなのはホイップクリームをたっぷり乗せたワッフル。もちろん、甘さ控えめでね。嫌いなのはなんといっても魚料理! あたし、生臭いのダメなのよ」
??アーエス、君は?
☆.。:* アーエス
「好きなのは……そっちの世界の……ガム」
??ガム? ああ、この前あげた?
☆.。:* アーエス
「噛み……終わった……あと……ショーンの……髪の毛に……くっつけると……最高……」
☆.。:* ショーン
「この間のベトベトは、お前のせいかあああああああっ!」
??くっついたガムは、氷で冷やしてから取るといいって何かに書いてあったけど。反対に嫌いなものは?
☆.。:* アーエス
「魚……特に……にゅるりとした……ウナギ」
??魚嫌いな人、多いなあ。
☆.。:* アンリ
「アムリオンは海がないから、基本的に川魚の料理が中心。それも種類が少ないし、飽きちゃうんだよ」
??じゃあ、次行くよ。さすがに質実剛健な騎士たちは、食べ物の好き嫌いはなさそうだけど、まずはプリアモンドから。
☆.。:* プリアモンド
「見回りに出ると、途中の市場で青リンゴをいつも買うなあ。好きなものはそれだね。嫌いなものは、本部の食堂で出る、乾したタラを戻して煮込んだもの。口に入れた時の感触がプルプルしてて、結構苦手だね」
??騎士団本部の食堂は、確かにあまりおいしいメニューは並んでないか? リュシアン、君は?
☆.。:* リュシアン
「俺は食事にこだわりはない」
??見回りの途中で、屋台のマジパンを買っているのを見たことがあるけど?
☆.。:* リュシアン
「あれは南街区を回る時に、寄ってくる子供たちを追い払うために配るものだ」
??自分じゃ食べないの?
☆.。:* リュシアン
「……まあ、余ればたまに」
??食事にこだわりがないって言ったけど、本部の食堂のまずいメニューでも普通に食べられるってこと?
☆.。:* リュシアン
「あそこのコックは悪魔だ。血にいいからと言って、前に生の豆を出されたことがあった。……ん? 血?」
??お察しの通り。食堂のメニュー、考えているのは……。
☆.。:* アンガラド
「うふふー、この私よー。味よりもー、血液の健康が一番ー」
☆.。:* リュシアン
「……納得した」
??ええっと、次は……。
☆.。:* エティエンヌ
「はいはーい! 僕だよー!」
??なんかもう、甘いものならなんでも好きそう。
☆.。:* エティエンヌ
「ぶーっ! ひっどいなー、甘いものは好きだけど、食堂で出る大豆のケーキだけはダメだよ。時々、間違って砂糖の代わりに塩が入ってるんだもん」
??それはすでに甘いものじゃないだろ? 甘いものでも特に好きなのは?
☆.。:* エティエンヌ
「ふわふわのババロワとかー、ムースとかー、シフォンケーキ!」
??最後、シャーミアンは?
☆.。:* シャーミアン
「柑橘類は好きだな。夏場、水分を手軽に取れる」
??皮ごと丸かじり? ひと口で?
☆.。:* シャーミアン
「そんな訳がないだろう! 貴様、どういうイメージで私のことを見ている!?」
??けどさ、君って結構カッコつけるよね? ほんとはイチゴのシフォンケーキとか好きなくせに、エティエンヌとかぶるから答え、変えたでしょ?
☆.。:* シャーミアン
「い、いや、そんなことは……」
??日誌の端っこっとかに、イチゴの絵とか描いてるよね? 枕カバーの柄もイチゴだし。
☆.。:* シャーミアン
「だーっ! なんでそれを!?」
??まあ、それは置いとくとして。嫌いなものは?
☆.。:* シャーミアン
「……辛いもの」
??子供かっ!
☆.。:* シャーミアン
「だから答えるのが嫌だったんだ!」(と、また逃げる)
トリシア、レン、キャスリーン、アンリ、プリアモンド、リュシアン、エティエンヌ、アムレディア、セルマ、フェリノール、三人組の落ち着く場所、時間を教えてください。
??落ち着く場所と時間かあ。僕なら午前中、近所のティールームだけど。トリシアは?
☆.。:* トリシア
「自分の部屋かなあ。時間は真夜中。窓から月が見える時間ね」
??レンは?
☆.。:* レン
「森かな。夕暮れ時の川が赤く光る頃」
??二人とも意外とロマンティック。じゃあ、ロマンのかけらもないキャットは?
☆.。:* キャスリーン
「し、失礼な! この私にだって、優雅にひとりで心を休める場所ぐらいありますわ!」
??どこ?
☆.。:* キャスリーン
「た、たとえば……自分のベッドの上とか?」
??普通。
☆.。:* キャスリーン
「普通のどこが悪いんですの!?」
??時間は?
☆.。:* キャスリーン
「夜、とかですわ」
??トリシアと対して変わんないよね?
☆.。:* キャスリーン
「く、屈辱……」
??アンリ、君は?
☆.。:* アンリ
「そうだね、ファヴローウェインの森も落ち着くけれど、王都なら自分の書斎かな? 朝、窓を開けて、新鮮な空気を入れる時間が気持ちよくて好きだね。それと、図書館も好きだよ」
??プリアモンドは?
☆.。:* プリアモンド
「厩舎で馬の世話をしてると落ち着くなあ。やっぱり朝、仕事の前に」
??次、リュシアン。
☆.。:* リュシアン
「屋敷の二階のベランダで、竪琴を爪弾いている時だ。あたりが静かなので、夜の方がいいい。ショーンがいなければさらに静かだ」
??エティエンヌは……落ち着くことってあるのか?
☆.。:* エティエンヌ
「もっちろーん! えとね、ショーンの部屋でショーンと一緒にいると落ち着くー!」
??じ、時間は?
☆.。:* エティエンヌ
「ショーンが一緒にいる時!」
??はいはい、もういいよ。次はアム。
☆.。:* アムレディア
「私は……」
??アンリと一緒の時だろ?
☆.。:* アムレディア
「どうしてそうなるんです!?」
??だってさあ。アンリといる時だけでしょ、疲れた顔を見せたり、うたた寝するのって? この間だって、アンリの膝枕で……。
☆.。:* アムレディア(指を鳴らして衛兵を呼ぶ)
「今すぐ黙らないと……」
??わ、わかったって! お次はセルマー。
☆.。:* セルマ
「あたしはたまに店を休んで、自分の部屋で古い仲間とワインを飲んでる時かねえ」
??なかなか休めないけどね。
☆.。:* セルマ
「だねえ。この二年ぐらい休んでないかも」
??フェリは?
☆.。:* フェリノール
「アールヴだから、森が落ち着くと思うだろうが、私の場合は草原だな。朝日がゆっくりと地平線上に姿を現す時間帯が好きだ」
??フェリってさ、何か森に居づらい事情があるのか? アールヴにしては、人間の街にいる時間が長すぎだし?
☆.。:* フェリノール(視線そらして)
「そ、そんなことは……ないぞ」
??ま、いっか。ショーンは?
☆.。:* ショーン
「ベルとアーエスがいなければ、世界中のどこでも落ち着くが……やはり我が家の庭か、薬草園だな。朝晩の水やりの時間が特に落ち着くぞ」
??ベル、君の場合、レンと一緒の時っていうのはなしだからな。
☆.。:* ベル
「何であたしだけ制限付きなのよ!? だったら、「星見の塔」で勉強してる時。これならいいでしょ?」
??結局レンがそばにいるからじゃないか? レンがいないところだったら?
☆.。:* ベル
「そうねえ。東街区の高級服店の試着室かも? 五十着ぐらい着替えて鏡を見てると、あっという間に時間が経っちゃう」
☆.。:* アーエス
「……この……ぜいたく……者……」
??そりゃあ、五十着も試着してたらなあ。で、アーエスは?
☆.。:* アーエス
「……街で……歌ってる……時」
??そっか。君、たまに吟遊詩人になる勉強で、広場で歌ってるんだよな。
☆.。:* アーエス
「……営業……時間は……夕方……から……チャリンっていう……お金の……音が……すると……すごく……落ち着くので……よろしく……」
アーエスはなんでリュシアンのことを師匠と呼ぶの?
??アーエス、答えて。
☆.。:* アーエス
「……リュシアン……師匠は……私の……竪琴の……先生だから……ちなみに……月謝は……ただ……」
??だから、あの性格の悪いリュシアンに習ってるんだな。
☆.。:* リュシアン
「お前が言うな、お前が! 俺の十七倍は性格が悪いだろうに!」
??そのリアルな数字、やめてくれる?
☆.。:* アーエス
「……師匠……性格は……ともかく……腕は……すごく……いい……竪琴だけじゃなく……リュートや……フルートも……できる」
??(リュシアンに)アンリと一緒に演奏したりしないのか?
☆.。:* リュシアン
「そう言えば、ほとんどその機会はないな」
☆.。:* アーエス
「……師匠……負けず嫌い……だから……自分より……上手い人とは……演奏しない」
☆.。:* リュシアン
「……お前、本当に俺の弟子か?」
キャスリーンは第二王女でよかったと思うことはありますか?
??第二王女って結構つらくないか? 特に、上が優秀だと?
☆.。:* キャスリーン
「でも、お姉様ほど責任もありませんし、自由になる時間もありますわよ」
??最近はアム、国王陛下の代理で、朝から夜遅くまで働き通しだよなあ。
☆.。:* キャスリーン
「それに、自分で言うのもなんですけれど、父も母も、私には甘いですわ。辛かった時代にも、お姉様ほど苦労はしなかった。第二王女でよかったと思えるのはそんなところですわね」
??で、こんなダメ王女に育ったと?
☆.。:* キャスリーン
「お、お姉様だって、私と同じくらいダメなところがたっくさんありますわよ! 料理は下手ですし、お風呂の時間は長いですし、乱暴な上に……し、失礼しますわ!」(近づいてくる気配に気がついて逃走する)
☆.。:* アムレディア(ため息まじりに)
「どうやら、逃げ足だけは、私もあの子にかなわないようね」
セルマはなぜ、『三本脚のアライグマ』亭を始めたんですか?
??セルマが店を始めたのは、アンリたちと出会う前だったよね?
☆.。:* セルマ
「まあね。あんた、知ってるだろ? あたしが前、傭われ兵みたいなことをやってたこと」
??なるほど。その仕事の関係ってこと?
☆.。:* セルマ
「正解。王都に秘密の隠れ家が必要だったんだ。で、ちょうど売りに出てたのが、この『三本足のアライグマ』亭。引退するっていう前の主人から買ったんだけど、その時はもうボロボロでさ。結構、直すのにお金かかったねえ」
??傭われ兵の隠れ家ってことは、いろいろ秘密の部屋があったりする?
☆.。:* セルマ
「三階には隠し部屋があるし、地下には街の外に通じる秘密の地下道があるよ」
五月のQ&Aでショーンとリュシアンの女の子の好みがそっくりです。しかもシャーミアンさんが条件にぴったりな気がします。そこのところ、お二人はどう思っておいでですか?
??(前のを読み返して)ふむふむ。これ、どういうこと?
☆.。:* リュシアン(こめかみを押さえて)
「偶然ではあるが……最悪だ」
??最悪っていうのは、ショーンと好みが同じってこと? それとも、シャーミアンに当てはまるってこと? どっち?
☆.。:* リュシアン
「両方だ。そもそも、俺は自分の考えを持った、聡明な子がいい、と答えたはずだ。それがどうしてシャーミアンになる?」
☆.。:* シャーミアン
「待て待て! 貴様に好かれてもうれしくはないが、その言い方だと、私がまるで自分の考えがなく、愚かな奴に聞こえるぞ!」
☆.。:* リュシアン
「女の子向けの雑誌をこっそり読んで、流行のメイクを真似しようとする人間は、自分の考えを持っていると言えるか?」
☆.。:* シャーミアン
「…………」
☆.。:* リュシアン
「夜中にこっそり食堂に行って、その日余ったイチゴのデザートを全部もらってきて、それを全部食べてお腹を壊す人間を、聡明と言えるか?」
☆.。:* シャーミアン
「…………」
☆.。:* リュシアン
「そういうことだ」
??ショーンは毅然とした態度で、意志が強く、純真な子って答えてるけど……これのどこがシャーミアン?
☆.。:* リュシアン
「読者の勘違いだな」
☆.。:* ショーン
「そ、そんなことはない! シャーミアン殿は澄みきった心を持った、尊敬すべき立派な騎士だぞ!」
☆.。:* シャーミアン(うつむいて、小声で)
「……そうなるように、がんばるから」
??照れてる。
ショーンはトリシアが好きなの?
??だってさ。で?
☆.。:* ショーン
「シャーミアン殿が好きだとか、トリシアが好きだとか、いったいみんなは僕のことをどう考えているのだ?」
??さあ?
☆.。:* プリアモンド(笑いながら)
「女好きって思われてるんだろ?」
☆.。:* ショーン
「あ、兄上ーっ!」
☆.。:* リュシアン
「こいつが誰が好きでも関係ないだろう? 誰からも好かれていないのだから」
☆.。:* ショーン(半泣きで)
「兄上ー」
☆.。:* エティエンヌ(ギューッとショーンを抱きしめて)
「大丈夫、僕だけは見捨てないから!」
☆.。:* ショーン(もがきながら)
「だから! 僕は見捨てられたかわいそうな子ではない!」
??そう言えば、ベルやアーエスが好きって説もあるけど?
☆.。:* ショーン(青い顔になって)
「それだけは勘弁してくれえええええっ!」
☆.。:* ベル
「……あんた、歩く財布の分際で、いい度胸してるわね!」(と、背中から頭をはたく)
☆.。:* アーエス
「……ショーンに……好かれる……くらいなら……最強クラスの……呪いを……かけられる方が……まだマシ……」
☆.。:* ショーン
「とにかくだな! 僕はいろいろと勉強中で忙しいのだ! 女の子にかまってる暇はない!」
??レンが同じこと言うと、半分ぐらいは説得力があるんだけど……。
☆.。:* ベル(肩をすくめて)
「この乙女少年じゃ……」
☆.。:* アーエス
「……ショーンは……ただの……負け惜しみ……」
☆.。:* ショーン
「な、泣きたい」
??で、トリシアのこと、好きなのか?
☆.。:* ショーン
「貴様らみんな、大っ嫌いだー!」(と、逃げる)
??……あいつ、シャーミアンか?

…今回のQ&Aは、いかがでしたか? ショーンは相変わらず大人気(笑)だねっ!
「ショーンにかまいたいエティエンヌの気持ちがわかるっ!」というファンの声も増えてるよ、
だから、めげないでねショーン!!
次回も、お楽しみにー。。。